中国ライドシェア最大手の滴滴出行(DiDi Chuxing)が、業績悪化を理由に全従業員の15%にあたる約2000人を解雇するようだ。2019年3月3日までに、中国メディア「界面」が報じている。
2018年、同社の配車アプリのドライバーによる殺人事件が連続して起きた。報道によれば、DiDiは安全対策の強化などに取り組んできたが、監督体制を強化したことでドライバーの離脱が相次ぐなどし、業績が悪化しているという。
中国国内で苦戦が続くDiDiは中国国外に活路を見出そうとしている。報道などによれば、特に市場拡大が見込まれる南米市場に注力する構えのようだ。
すでに参入しているブラジルとメキシコに続き、ビジネス向け交流サイト(SNS)「リンクトイン」などを活用し、チリやペルー、コロンビアでも人材を募っているようだ。
ただ、南米市場はすでに米ウーバーや他の配車サービスも進出しており、競争は激しさを増している。DiDiが今後、どのような手で巻き返しを図っていくのか注目される。
DiDiは2012年、タクシー配車アプリをリリースし事業をスタートした。簡単な利用方法や透明性の高い料金設定などが受け、ウーバーの中国事業や国内の配車大手も買収する勢いをみせ、高い市場シェアを誇っている。
【参考】関連記事としては「【最新版】中国のDiDi Chuxing(滴滴出行)完全解説 ライドシェア・配車事業、日本での展開は?」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) November 7, 2018