アメリカ国内の3000都市近くでフードデリバリー事業を展開する米ポストメイツ(Postmates)社が、歩道における自動運転デリバリーロボットの試験走行許可を米サンフランシスコ市当局から得ていたことが、2019年8月16日までに明らかになった。
同社は「Serve」という名称の自動運転デリバリーロボットを2018年12月に発表している。4つの車輪がついており、「自動運転の目」と呼ばれるLiDARセンサー(Velodyne LiDAR製)で障害物などを避けながら目的地まで進む仕組みだ。
2018年12月の発表によれば、Serveは1回で50ポンド(約23キロ)の荷物を運ぶことができ、1度の充電で30マイル(約48キロ)を走行することができるという。30マイルと言えば、フルマラソンより長い距離だ。Serveと荷物の受取人はタッチスクリーンとカメラを使って「交流」できるようだ。
Meet Serve, the newest member of the @Postmates fleet! https://t.co/KDouyjsNT4 pic.twitter.com/PsrQ6YW55k
— Postmates (@Postmates) December 13, 2018
サンフランシスコ市では2017年12月に自動運転デリバリーロボットに関する条例が定められており、試験中は人が30フィート(約9メートル)以内で走行を監視しなければいけないことになっている。
こうした自動運転物流ロボットの開発に力を入れている企業は最近少なくない。Amazon.comは「Scout」という物流ロボの実証実験を既に開始しており、米スタートアップ企業のStarship Technologiesの製品は既にイギリスにおいて商品配送の一部で実用化されている。
日本でもZMPが自動運転配送ロボットを展開しており、堀江貴文氏がアドバイザーを務めるHakobot社も開発に取り組んでいる。
【参考】関連記事としては「ラストワンマイル向けの物流・配送ロボット10選」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 29, 2019