自動運転車の「目」となる画像処理チップの開発を手掛けるイスラエル企業のモービルアイ(米インテル傘下)と中国EV(電気自動車)メーカーの上海蔚来汽車(NIO)が、市販向け自動運転EV車の開発・製造でパートナーとなったことが、2019年11月7日までに明らかになった。
自動運転化のために必要なカメラやLiDAR、チップ、ソフトウェアなどはモービルアイ側が提供し、NIOが車体の製造を担う。
両社で開発する自動運転車両はまず中国の国内市場向けに供給され、その後、別な国の市場での販売も目指す形となるようだ。またNIOは、将来的にモービルアイが自動運転タクシーのサービスを世界で展開することを視野に、自動運転車のデザイン開発を進めていくという。
中国EVメーカーのNIOは2018年9月、創業5年でニューヨーク証券取引所に上場しており、「中国版テスラ」や「テスラキラー」などの異名を持つ。
モービルアイ社は1999年創業。高度な画像解析技術を有していることで知られ、先進運転支援システム(ADAS)の需要拡大とともに会社を大きく成長させてきた。2017年3月にインテルに買収され、買収額は153億ドルと言われている。
【参考】関連記事としては「モービルアイ(mobileye)の自動運転戦略 インテル傘下、製品や技術は?」も参照。