自動運転などの研究、1万人体制で VWがSoftware部門を独立化

内製率を底上げ、2025年までの見通し発表



出典:VWプレスリリース

ドイツ自動車メーカー大手のフォルクスワーゲン(VW)のソフトウェア部門「Car.Software」が2020年1月1日から、独立したビジネスユニットとして自動運転やコネクテッドカーなどに関する研究開発に取り組んでいくことが明らかになった。VWが2019年11月25日までに行った報道発表で詳細を明らかにした。

2025年までにデジタルエキスパートを1万人体制にし、グループのソフトウェア開発を主導する組織として機能させ、ソフトウェアの内製率を現在の10%から60%以上まで引き上げる計画だ。以前はVWが同部門の体制について「2025年までに5000人規模」と発表していたため、この数字を上方修正した形だ。


この部門の研究開発の柱は「Connected Car & Device Platform」「Intelligent Body & Cockpit」「Automated Driving」「Vehicle Motion & Energy」「Digital Business & Mobility Services」とされている。

自動運転に関してはVWは最近、自動運転技術の技術研究所としてVolkswagen Autonomy(VWAT)社を新たに設立したことも発表している。同様の拠点は2020年にはシリコンバレー、2021年には中国でも開設する予定で、グローバル体制で自動運転レベル4(高度運転自動化)以上の研究開発に力を入れていく姿勢だ。

フォルクスワーゲンは過去既に自動運転EV(電気自動車)のコンセプトカーも発表しており、2020年にはコンパクトEV「ID.」を発売する計画を立てている。

【参考】関連記事としては「VW(フォルクスワーゲン)の自動運転戦略とは? 開発の進捗やロードマップは?」も参照。



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