自動運転技術ベンチャーの株式会社ZMP(本社・東京都文京区/代表取締役・谷口恒)は4月26日、同社が開発・販売を手掛ける自動運転開発プラットフォーム「RoboCar® MV2」についての発表を行った。
発表によれば、このRoboCar®の車両が同志社大学(京都府)モビリティ研究センターに導入された。既に自動運転技術の研究や実証実験のための実験車両として活用が始まっているという。ZMPは今回の導入により、自動運転や高度運転支援システム(ADAS)の技術の底上げに貢献したい考えだ。
RoboCar®は市販されている1人乗り電気自動車(EV)をベースに開発されている。外部のコンピューターから車両の制御をできるように開発されていることが特徴で、利用者はあらかじめプログラムがインストールされたPCを活用して制御を行う。ユーザ保有のコンピューターから車両制御するシステムも実装している。
同社がZMP RoboCar® MV2について挙げている特徴は①コンパクトな車体で屋内外での実験が可能②ステアリング、アクセル、ブレーキを制御可能③ZMP独自コントローラによりユーザプログラムを実行可能④自動制御モードとマニュアルモードの切り替え可能—など。
実際の価格はRoboCar® MV2が800万円、RoboCar® MV2 遠隔操作パッケージが900万円(税別)、RoboCar® MV2 Autowareパッケージ:1330万円(税別)。Autowareには車両・歩行者認識、3D地図生成・3D自己位置推定、経路生成・追従、自動停止などの基本機能が搭載されているという。
【参考】同志社大学に導入された詳しい背景や理由や自動運転開発プラットフォーム「RoboCar® MV2」については「プレスリリース」を参照。