自動運転配送ロボと在庫管理システムを連携!TISと会津大が実証実験

ラストワンマイルでの自動化を検証



システム開発大手のTIS株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:桑野徹)と会津大学(所在地:福島県会津若松市/理事長:岡嶐一)は2019年11月19日までに、会津大学内のLICTiA(先端ICTラボ)で「在庫管理システムと自律移動配送ロボットを連携させた搬送業務の自動化」を目指す実証実験を共同で実施すると発表した。

この実証実験は、TISが開発中のロボット間データ連携などを実現するプラットフォーム「RoboticBase」と、会津大学が研究開発している自立移動ロボットを連携し、ラストワンマイルにおける搬送業務の自動化を検証することが目的だ。実証実験は11月26日から29日まで(29日は予備日)。


自律移動ロボットは管理者が在庫管理システムで出荷指示を出すと、倉庫で荷物を引き取り出荷先へと移動し、出荷先で受け取りの完了が通知されると元の待機場所に戻る仕組みになっているという。

出典:TISインテックグループ・プレスリリース

この研究の背景には、労働力不足や高齢者問題といった社会課題が挙げられている。その解決策として、人の業務の一部を代行できる自律移動ロボットの活用が有益な手段の一つと考えられているという。TISと会津大学はそのような課題解決のため、今回の実証実験を踏まえて、福島県会津若松市や南相馬市などの地域で社会実装を目指す計画だ。

RoboticBaseは、複数のサービスロボットの統合的管理や業務システム、ロボット、センサーなどの相互連携を実現するためのプラットフォームだ。TISは今後、このRoboticBaseにおいて統合管理する機能の充実を図り、搬送業務やビル管理業務などで業務システムとロボットを連携させたサービスの提供を目指している。

会津大学はITの専門大学であることを生かし、災害に対応できるロボットやロボット用ソフトウェアに関する研究開発、ロボット技術の普及などを推進する方針だ。


【参考】関連記事としては「ラストワンマイル向けの物流・配送ロボット10選」も参照。



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