新生「渋谷パルコ」に、自動運転業界から「ありがとう」

temi導入、一般の人が先端技術に触れる機会に



出典:temi USAと国内総代理店契約を締結しているハピロボ社プレスリリース

「渋谷パルコ」と言えば、渋谷カルチャーの代表的存在と言える。そんな渋谷パルコが、いま自動運転技術の発信の中心地になろうとしている——!?

…と書くと少しおおげさに聞こえるかもしれないが、「当たらずといえども遠からず」だ。建て替えのための休館から3年3カ月ぶりにオープンした渋谷パルコではいま、クルマの自動運転に必要な技術が搭載された自律走行ロボ「temi」が大活躍しているからだ。



このtemiは渋谷パルコを訪れる買い物客を案内するためのAI(人工知能)アシスタントロボットで、いまのところは試験導入という位置付けだ。目的地までの経路を進む際、センサーで障害物を避けながら自走することができ、センサー情報から今いる場所の特定や地図の作成も可能だ。

クルマの自動運転技術に一般の人が触れることができる機会はまだ多くない。特に自動車業界やエンジニア以外の人などだとなおさらだろう。ただ渋谷パルコであればさまざまな若者も多く訪れる。

自動運転技術が広く受け入れられるためには、まずその存在や有用性や技術力の高さが広く知られることが重要である。そういう視点でみても今回の渋谷パルコにおけるtemiの試験導入は、自動運転業界からみれば「ありがとう」と言いたくなる取り組みだ。

ちなみに自動運転技術は公道よりもビルの中などで活用がいち早く始まると言われている。公道よりも規制が緩いことのほか、移動体のサイズも小さいため人との衝突によって誰かが負傷するリスクが小さいからだ。自動運転技術の一端に触れてみたいなら、いますぐ渋谷パルコへ行ってみては!?


【参考】関連記事としては「自動運転、難易度は6つの評価軸で考えよう」も参照。


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