信号情報取得し急制動回避!SBドライブ、千葉で自動運転バス実証に協力

CEATEC 2019に合わせて実施



出典:SBドライブ社プレスリリース

ソフトバンク子会社のSBドライブ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:佐治友基)は2019年9月22日までに、2019年10月15〜18日に開催される日本最大規模のIT見本市「CEATEC 2019(シーテック)」に合わせて千葉市美浜区の公道で実施される自律走行バスの実証実験に協力すると発表した。

車両ナンバーを登録済みのハンドルがない自動運転バス「NAVYA ARMA」(仏Navya社製)を提供し、道路データの収集やルート設定など技術面での走行準備、関係者との調整も担う。運転手や車両に同乗して運転手を補助する保安要員も、訓練を受けたSBドライブ社員が務める。


実証実験ではSBドライブが開発中の自律走行車両運行プラットフォーム「Dispatcher」を使用し、NAVYA ARMAが遠隔地から指示を受けながら、信号と連携しつつ走行する。合計7基の信号情報を車両が取得し、各信号を通過する際に表示される色を予測しながら、急制動せずに走行するようだ。

実証実験が行われる公道では一般車両の進入を制限せず、NAVYA ARMAは1周約1.5キロのルートを走行する。緊急時には手動運転に切り替え、不測の事態に備える十分な安全措置を図る。

■SBドライブはどんな会社?

2016年4月に設立されたSBドライブは、自動運転技術の導入や運用に関するコンサルティングをはじめ、旅客物流に関するモビリティサービスの開発や運営を手掛けている。

社長の佐治氏は元々ソフトバンクに在籍しており、通信の付加価値を高める新しい手段として自動運転技術の事業化に取り組んでいた。その後、2016年にソフトバンクと自動運転開発を手がける先進モビリティ社の出資を受け、SBドライブが設立されて創業社長となった。


2016年4月の福岡県北九州市との連携協定を皮切りに全国のさまざまな地方自治体と協定を締結し、地域の実情に即した移動サービスのあり方について検討しながら、実証実験に取り組んでいる。


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