パイオニアと東京海洋大学、3D-LiDAR活用して自動運転船を実現へ

共同研究契約を締結



研究開発で使用する船舶(イメージ)=出典:パイオニア社プレスリリース

パイオニア株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役兼社長執行役員:森谷浩一)は2018年12月23日までに、同社が開発する3D-LiDARを活用し、船舶の自動運転化に向けて共同で研究を進めるという契約を、東京海洋大学と締結したことを発表した。

契約締結は12月14日付。パイオニアは同大学の学術研究院(代表:古谷雅理准教授)と連携し、船の位置推定技術や周辺環境の認識技術の確立や検証を進める。


パイオニアの3D-LiDARは自動車の自動運転シーンでの活躍も期待されている製品だ。パイオニアはカーナビ事業において自社位置推定に関する技術の開発にも長年取り組んでおり、こうした同社の既存の強みも活かして船舶の自動運転化の実現に貢献していく。

地球の7割は水上だ。その水上においては世界の海難事故の62%、日本の海難事故の74%が人為的なミスなどに起因するものと言われている。船舶の自動化で安全度も同時に高められればこうした事故を減らすことにつながる。

国土交通省も既に自動運転船の実用化を目指すためのロードマップを公表しており、2025年以降に自動運転船を普及させることを目指している。

【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。



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