音声・画像認識ソフト開発を手掛ける米ニュアンス・コミュニケーションズの日本法人は2019年6月21日までに、自動車メーカー大手の中国・吉利汽車(ジーリー)のデジタルコックピットシステム「GKUI」に、同社のAI音声オートモーティブ・プラットフォームを提供することを発表した。
GKUIは浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)の新ブランド「Lynk & Co」やマレーシアの自動車メーカーであるプロトン社のモデルなど約20車種に採用されている。
ニュアンスのAIオートモーティブ・プラットフォームは、AIを活用した音声操作と音声信号処理に強みを持ち、応答性の良いインターフェースや人とGKUIが自然に対話できる機能などを備える。マイクから入力されるノイズも高度な音声信号処理(SSE)で除去し、クリーンな音声を出力できることも特徴だ。
発表に際し、ニュアンスのオートモーティブ部門エクゼクティブ・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのステファン・オルトマン氏は「吉利のGKUIは、人間同士の対話のような自然発話を実現し、信頼性が高く、またスピーディーなユーザーエクスペリエンスをもたらします」とした上で、「(AIとの自然発話は)利便性や生産性だけでなく、安全性の面においてもドライバーとクルマとの信頼関係を築きます」と述べている。
発表によると、ニュアンスの自動車向けソリューションは2億5000万台以上の自動車に搭載され、トヨタの対話型ソリューションにも採用されている。
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