NTTドコモとみずほ銀、インドネシアでコネクテッド自動車ローンの実証実験開始

エンジン制御と位置情報で貸し倒れリスク軽減



株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区/代表取締役:吉澤和弘)とみずほ銀行(本社:東京都千代田区/取締役頭取:藤原弘治)は2019年3月7日までに、コネクテッドオートローン(車載機付きオートローン)の実証実験をインドネシアで開始した。


今回の実験がインドネシアで行われるのは、同国内での自動車需要の高まりを見越してのことだ。インドネシアは世界第4位の人口を持ち、継続的な経済発展が期待されている。発展に伴う所得水準の向上によって、生活の移動手段が2輪から4輪にシフトしていくことが予想される。

自動車販売台数の拡大によって購入希望者のローン利用需要の拡大も見込まれている。しかし自動車ローンを提供する金融機関にとって、返済の遅延や貸し倒れのリスクは無視できない問題だ。万が一貸し倒れが発生した際は円滑な車両の回収が必要となる。

コネクテッド・オートローンサービスのイメージ=出典:NTTドコモ プレスリリース

今回テストされるコネクテッドオートローンでは、ローン購入対象の車両に車載器を搭載し、位置情報の確認やエンジン遠隔制御を行う。返済遅延の抑制になるほか、貸し倒れ発生時の車両回収も容易になりリスクを軽減することができることが特徴だ。

両社は今回の実験を通じてアジア地域でのサービス展開も検討し、実験データを活用した新たなビジネスの共同開発も検討するという。


【参考】インドネシアのオートローン需要については「イオン、インドネシアでGMS社とライドシェア向け自動車ローン提供」も参照。



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