建機大手の株式会社小松製作所(本社:東京都港区/代表取締役社長:小川啓之)は、鉱山向け無人ダンプトラック運行システム(AHS)を専門に扱う組織「AHS Center of Excellence」を米アリゾナ州に2019年4月1日付で設立した。
小松製作所は2008年に無人ダンプトラックを発表し、既に実用化を果たしている。日々状況が変化する鉱山現場の自動運転環境に対応するため、技術やサービスに精通する人材を集めた組織を設立することになった。
AHSは障害物センサーや高精度GPSを活用したダンプトラックを遠隔管理し、鉱山現場などでの完全無人稼動を実現するシステムだ。走行コースを自律走行するだけでなく、鉱石の積み込み場で適正な積み込み位置に自動誘導し、安全・正確な積み下ろしが可能になるという。
また、現場内に混在するほかの有人車両との情報も一括で管理され、走行コースが交差しそうになるとセンサーが検知して緊急停止するなど、安全性も確保されている。リアルタイム管理によって最適な運行が可能になり、効率的な稼働も可能になるという。
小松製作所は鉱山現場の無人化を進めることで、安全性と生産性の向上を目指す方針だ。
【参考】関連記事としては「小松製作所の不整地運搬車「クローラダンプCF-1」が自動運転化 ZMPが技術協力」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 19, 2018