石油元売り大手の出光興産株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:木藤俊一)は2019年10月25日までに、次世代モビリティとMaaSに関する共同開発などに向け、EV(電気自動車)普及に尽力するベンチャー企業の株式会社タジマモーターコーポレーション(本社:東京都中野区/代表取締役会長:田嶋伸博)とMoU(覚書)を締結したことを発表した。
出光興産は、2019年8月から独自のカーシェア事業「オートシェア」のMaaS実証を岐阜県で開始している。この実証でタジマモーターコーポレーションが設計・開発した超小型EV(電気自動車)の「ジャイアン」を使用しており、今後もこうした取り組みを加速させるべく、MoUを締結したようだ。
MoUの内容は、超小型EVや電動低速モビリティ(グリーンスローモビリティ)、燃料電池車(FCV)などの次世代モビリティ本体をはじめとした新素材・部品・充電設備などの開発と、出光興産のSSネットワークを活用した販売網と整備体制の構築の検討、とされているほか、次世代モビリティとMaaSに関連する新しいビジネスモデルの開発も手がけるという。
タジマモーターコーポレーションは、アジアを代表するラリー選手としても有名な田嶋氏が率いる企業だ。そのモータースポーツの世界で培った経験や実績を基に、自由な発想で取り組む姿勢が評価されており、EV分野でもその手腕を買われている。
出光興産は第46回東京モーターショー2019でもこの協業について言及しており、EVでカーシェアリング事業を全国で展開するなど意欲を示している。
【参考】関連記事としては「出光興産、岐阜県でカーシェアのMaaS実証 超小型EVを使用」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 4, 2019