AGC欧州法人、「自動運転の目」をフロントガラス一体型に 現地スタートアップのXenomatiX社と

天候問わずに対象物の検知が可能に





出典:東陽テクニカ社プレスリリース

ガラス大手AGCグループの欧州法人であるAGC Automotive Europe社(本社:ベルギー)とLiDAR(ライダー)開発企業のXenomatiX社(本社:ベルギー)が、次世代LiDARの共同開発を進めていることが、2019年4月11日までに明らかになった。両社が共同開発するのは次世代型の「フロントガラス一体型LiDARセンサー」だ。

LiDARセンサーは自動運転車の「目」とも呼ばれ、重要な技術の一つで、赤外線レーザーを活用して対象物までの距離を計測し、障害物を検知する。現在のLiDARは車両のルーフに搭載する物が主流だが、雨や雪など天候が悪いと出力したレーザーが反射し、障害物の距離を誤計算してしまう。この問題を解決するために室内にLiDARを設置すると、レーザーがフロントガラスで減衰して対象物の検出が難しくなる。







両社が共同開発を行う次世代型LiDARはこの問題を解決することができるという。AGCが開発したLiDARレーザーを透過するフロントガラスにXenomatiX 社の「XenoLidar」を組み合わせることで、天候を問わずに対象物の検知が可能になるという。

「XenoLidar」による公道での実測例(左:3D点群データ、右:2D画像)=出典:東陽テクニカ社プレスリリース

XenomatiX社のFilip Geuens最高経営責任者(CEO)は「フロントガラスとリアウィンドウにXenoLidarを統合することは、自動運転化を高い次元に進める重要なステップ」とコメント。AGC Automotive Europe社のJean Marc Meunier最高経営責任者は「我々の技術を結集することで、お客様が安心してLiDARを車に搭載できるようになる」と強調している。

開発は最終段階にあるといい、実用化も遠くなさそうだ。現在の自動運転車はルーフにLiDARを取り付けるための台座があるが、室内に設置することでデザイン上の制約もなくなる。機能、意匠性ともにメリットが多い技術だ。

今回の共同開発は、XenomatiX社の日本代理店を務める株式会社東陽テクニカが発表したことで明らかになった。







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