米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は全世界の従業員の15%を削減する。北米の5拠点を含む世界における7工場を閉鎖し、世界最大規模のリストラを敢行する形となる。メインはガソリン車部門のコスト削減で、既に数千億円規模以上を投じている自動運転やコネクテッドカーなどの次世代自動車の開発に一層注力していく。
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GMは既に早期退職者の募集をスタートしている。管理職についても4分の1程度まで削減する見込みだ。リストラはガソリン車の開発・生産部門が中心で、複数の既存のモデルも製造を中止する。自動運転技術や電気自動車(EV)の開発エンジニアは逆に採用を増やしていく。キャッシュフローは年間で60億ドル(約6700億円)ほど改善する見込みだという。
GMの発表を受けて工場で労働者によるストライキが起きている。ドナルド・トランプ米大統領は今回のGMの発表に不満を表明。GMのメアリー・バーラCEO(最高経営責任者)にも既に不満を伝えたという。
GMは2016年に自動運転技術を開発する米ベンチャー企業のクルーズ・オートメーションを買収。買収額は10億ドル(約1100億円)以上と報じられており、世界の自動車メーカーとの「夢のクルマ」の開発レースに挑んでいる。
クルーズにはソフトバンクグループの投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)が総額22億5000万ドル(約2400億円)を出資することが既に発表されているほか、ホンダもGMとクルーズの自動運転開発に加わることが判明している。
【参考】関連記事としては「GMと子会社クルーズの自動運転戦略を解説&まとめ 実現はいつ?」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 17, 2018