長野で実施の自動運転バス実験、反対住民わずか1% 自動運転レベル2、自動運転レベル4で走行

公共交通代替に期待感


国土交通省は2018年8月2日までに、長野県伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」周辺で同年2月に実施した自動運転バスの実証実験のアンケート結果について、同地区で行われた地域実験協議会の場で報告した。自動運転車両を公共交通に導入することに関し、46%が賛成する一方で反対は1%にとどまり、歓迎ムードが顕著に示された結果となった。







実験は6日間の日程で行われ、往復約5キロメートルの区間を自動運転レベル2(部分運転自動化)で走行した。また、運転手不在のレベル4(高度運転自動化)の走行を400メートルの専用区間で実施したほか、200メートルの磁気マーカ設置区間における自己位置特定や走行性能の検証などを行った。

【参考】自動運転レベルの定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」も参照。

■乗車後に「賛成」が42%から46%に増加

アンケートは自動運転車に乗車した地域住民を対象に乗車前後それぞれで行い、154人が回答した。自動運転車両の公共交通導入に関しては、「賛成」が乗車前42%から乗車後46%に増加。「どちらかと言えば賛成」は6%増の23%、「どちらとも言えない」が10%減の26%、「どちらかと言えば反対」が2%増の5%、「反対」が増減なしの1%という結果で、自動運転車に対し好意的に受け取る住民が多数を占めた。

また、自動運転に対する期待や懸念を問う設問には、高齢者らへの移動支援や過疎地における公共交通機関の代替などに期待が寄せられる一方、交通事故の発生やその際の責任の所在、サイバー攻撃などを懸念する意見もあった。

地域実験協議会ではこのほか、実証実験の検証結果が報告された。道路幅が狭い場所やGPS(衛星利用測位システム)の受信精度が悪い場所で、ブレーキやハンドル操作など一時的に手動に切り替えた例が計16回あったほか、自動運転バスは低速走行のため後続車による追い越しが17回あった。伊那市は今後も市内での継続的な実験を求めていく構えという。

【参考】地方における自動運転車の活用については、国交省がさまざまな取り組みを進めている。その一例が道の駅を自動運転サービスの拠点とする実証実験だ。詳しくは「道の駅を自動運転サービスの拠点化に 国交省が検討、DeNAなどが実証実験|自動運転ラボ 」も参照。







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