米アップル、Googleの自動運転エキスパート女性を獲得

激しさを増す人材獲得競争


自動運転技術の開発を進める米アップルが、グーグル系ウェイモの元上級エンジニアの女性であるJaime Waydo氏を採用したことが2018年6月18日、明らかになった。米CNBCなどが報じた。







Waydo氏は1998年8月から2012年10月まで、米航空宇宙局(NASA)で火星探査機の開発などに携わったシステムエンジニア。2013年8月にグーグル系ウェイモに入社し、完全自動運転の実現に向けたパイロットプログラムにおいて、自動運転車のプロトタイプ開発で安全管理を担当していた。

■Google、人材流出で過去に提訴も

アメリカの自動運転業界では自動運転開発において、人材の争奪戦が激しさを増している。グーグルから流出した人材では、グーグルを退職後に自動運転トラック企業Otto社を立ち上げたアンソニー・レバンドウスキー氏が知られる。

Otto社は米ライドシェア大手ウーバーに買収された。グーグルはその後、グーグルが開発した自動運転関連の企業秘密をレバンドウスキー氏が不正に持ち出したとして、ウーバー社などを提訴している。

【参考】アップルやグーグルは過去に相互の従業員の引き抜きを禁止する秘密協定を結んでいたことがあった。米Adobeと米Intelもこの秘密協定に参加していたが、4社の従業員約6万4000人が集団訴訟を起こし、企業側が4億1500万ドル(約450億円)を従業員側に支払っている。そうした協定がない現在においては、特に自動運転やAI(人工知能)領域で高い技術力を有する希少価値人材の引き抜きが、ますます各社間で活発化する可能性がある。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる米電気自動車(EV)大手テスラ・モーターズも人材流出を深刻な事態と受け止め、組織再編を行うことを明らかにしている。

【参考】アンソニー・レバンドウスキー氏については「自動運転・AI業界、偉人21人の肖像 年齢順、神童から重鎮まで|自動運転ラボ 」も参照。







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