東大AIベンチャー、ドローン自動航行につながるアルゴリズム開発

「リーマン計量」理論に基づくアルゴリズム



出典:TRUST SMITHプレスリリース

東京大学の学生たちが設立したAI(人工知能)ベンチャーのTRUST SMITH株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役社長:渡辺琢磨)は2019年12月2日までに、障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功したと発表している。

自動運転ラボとして注目したいのは、今回発表した障害物回避型アームのアルゴリズムを拡張することで、ドローンの自動航行技術にも適用できる可能性があることに触れている点だ。


報道発表ではこのアルゴリズムについて「『リーマン計量』と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくもの」と説明した上で、「空間内に存在する障害物を回避し、目的物へアプローチすることができる」という。

確かにAIを使ったこうした技術であれば、ドローンの自動航行にもつながりそうだ。同社はドローンを使って発電施設の故障を調べる仕組みを開発・展開しており、この仕組みで活用するドローンへの実装を検討しているものとみられる。

TRUST SMITH社は2019年1月設立。現在は従業員が25人おり、機械学習の専門家のほか、機械工学やビッグデータなどの専門家が在籍しているという。

【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは? 仕組みや技術、必要なインフラなど|自動運転ラボ」も参照。



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