愛知県豊田市と「空飛ぶクルマ」開発に取り組む有志団体「CARTIVATOR」、ベンチャー企業の株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区/代表取締役:福澤知浩)の3者は2019年5月12日までに、「新産業創出へ向けた『空飛ぶクルマ』開発に関する連携協定」を締結した。
この協定は次世代産業の一つと言われる空飛ぶクルマの実用化を目的としている。
豊田市は自動車産業を中心に製造業が発展してきたが、AI(人工知能)などを中心とした変革期に対応するため、市は現在新しい産業の創出に取り組んでいる。2017年9月にはものづくりに取り組む企業を支援する機関を開設し、空飛ぶクルマの開発を推進してきた。
CARTIVATORは100人以上の若手技術者を中心に結成された有志団体で、2019年の有人飛行、2020年のデモフライトを目指して空飛ぶクルマの開発を進めている。2018年7月にはSkyDriveを設立し、2023年に販売開始、2026年には量産販売開始を目指している。
■3者による詳しい取り組み内容は?
報道発表では詳しい取り組み内容も公表されている。
3者はまず国内初の有人飛行を目指して研究開発を進めるという。機体開発のために豊田市が運営する「ものづくり創造拠点SENTAN」を提供し、市有地を活用した屋外実証実験なども行う予定だ。豊田市との連携によって、開発拠点や実証実験を行う場所の確保や法整備などが進み、開発が捗りそうだ。
また機体の開発だけでなく、実用化した際の産業化に向けた取り組みも行うようだ。サービス開始までの課題の抽出や、展開の方法なども検討していくようだ。実用化後に空飛ぶクルマを地域産業として成長させるために、市内の製造業者などと情報交換をしながら需要の創出などを進める予定だ。
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは? 仕組みや技術、必要なインフラなど|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 30, 2018