ビジョンファンドの営業利益、ソフトバンク本体超えの6324億円 ライドシェアや自動運転領域にも積極姿勢

2018年4〜9月連結決算発表



ソフトバンクグループ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役会長兼社長:孫正義)は2018年11月5日、2018年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)において、自動運転やAI(人工知能)領域も投資対象としている10兆円規模の同社ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)が計上した営業利益が6324億円に達したことを明らかにした。株式評価益なども寄与して前年同期比で3.4倍に伸びたことになり、ソフトバンク本体の営業利益4469億円を上回った。


2019年3月期第2四半期の決算説明会で発表した。2018年度4〜9月期の全体の営業利益は前年同期比62%増の1兆4207億円、売上高は6%増の4兆6538億円だった。

孫会長は決算発表の冒頭、新領域の拡大の一例として、合弁会社としてトヨタ自動車とMonet Technologies社を、中国ライドシェア大手・滴滴出行とDiDiモビリティジャパン社を設立したことに触れ、「ビジョン・ファンドとの連携を中心に、新規の事業領域を続々と拡大していきたい」と語った。

またいずれも同社が筆頭株主のライドシェア企業4社(ウーバー・DiDi・グラブ・オラ)の年間取扱高が、前年比約40%増の900億ドル(約10兆円規模)に達したことも説明した。

【参考】関連記事としては「衝撃…トヨタとソフトバンクが自動運転・MaaSで”日本連合”」を参照。



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