高効率な蟻の群体行動、AI自動運転カーの配車システムに応用 京都工芸繊維大学が発表

若手外国人デザイナーが提案



蟻がコロニーの中で行う行動をヒントにした新しい交通システムを提案——。気鋭の若手デザイナーとして活躍中のヘンリック・ニーラチュカー氏が、アリの群体行動を研究する生物学者と協働して提案した高齢化社会における分散型シェアライドサービスが話題を呼んでいる。







ニーラチュカー氏は京都工芸繊維大学のKYOTO Design Labが実施する「デザイン・アソシエイト・プログラム」に参加。同大学で資源昆虫学の研究などを行う秋野順治教授とともに、蟻がコロニーの中でどのように行動するかの研究を行ってきた。

蟻の集団においては、リーダーがいないのにも関わらずコロニー内で効率的な仕事の遂行が実現されている。このようなリーダー(中央管理部門)を置かない分散的な行動の仕組みを活用することで、カーナビゲーションや自動運転車などを含む交通システムの新たな枠組みを模索することが、社会問題の解決につながると提唱している。

この研究結果はKYOTO Design Labの東京ギャラリーで展示された。今後も日本国内外での展示を行っていく考えだという。







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