自動運転ベンチャーの株式会社ZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)の第19期(2019年1月1日〜2019年12月31日)決算公告が官報に掲載された。
第19期の売上高は前期比22.7%増の14億7559万6000円と拡大した。当期純損失の金額は同73.7%減の1億8375万7000円と大幅縮小した。
賃借対照表の要旨(単位:千円)
資産の部
流動資産 1,280,840
固定資産 550,153
投資その他の資産 550,153
・資産合計 1,830,994
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負債及び純資産の部
流動負債 385,138
固定負債 31,137
株主資本 1,415,442
・資本金 1,550,906
・資本剰余金 1,861,309
・・資本準備金 1,861,309
・利益剰余金 △1,996,772
・・その他利益剰余金 △1,996,772
評価・換算差額等 △2,129
新株予約権 1,405
・負債・純資産合計 1,830,994
損益計算書の要旨(単位:千円)
売上高 1,475,596
売上原価 731,615
売上総利益 743,980
販売費及び一般管理費 1,039,295
営業損失 295,314
営業外損益 131,435
経常損失 163,879
特別損益 △17,583
税引前当期純損失 181,462
法人税、住民税及び事業税 2,294
当期純損失 183,757
■人の移動とモノの移動の両輪で事業展開
自動運転タクシーの実証実験でも注目を集めるZMP。人の移動のほか、モノの移動を支援するロボットの開発にも力を入れていることで知られる。
2019年10月には車載CANデータクラウド技術の研究開発と事業化を目的として、カーナビ大手のJVCケンウッドと合弁で設立された株式会社カートモを吸収合併した。
同社が開発している「RoboCar Mini EV Bus」は空港制限区域内での自動運転実証実験で使用され、2020年中の実用化を目指していることでも知られる。また警備ロボット「PATORO」を発表するなど、技術のマネタイズに向けた商品化に積極的に取り組み、注目を集めている。
最近では、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として自動運転バスや警備ロボに消毒液散布機能の追加オプションを発表しており、時代のニーズに合わせた動きをいち早く行っている印象だ。
【参考】関連記事としては「自動運転ベンチャーのZMP、第18期売上高は20%増の12億円超 2018年1〜12月決算」も参照。
自動運転ベンチャーのZMP、第18期売上高は20%増の12億円超 2018年1〜12月 https://t.co/QzsovecUHZ @jidountenlab #ZMP #決算 #自動運転
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) April 24, 2019