中国スマートフォン大手のXiaomi(小米科技/シャオミ)のレイ・ジュン最高経営責任者(CEO)は2021年10月20日までに、2024年前半から電気自動車(EV)の量産を開始する方針を明らかにした。中国メディアが報じた。
同社は2021年9月に「自動運転EV」の市場に参入することを発表しており、ただのEVではなく、自動運転EVの量産を2024年前半から開始すると解釈してよさそうだ。
シャオミは2015年ごろからEV事業への参入を模索してきた。今後10年間で100億ドル(約1兆1,000億円)をEV部門に投資することも発表しており、今後はEV事業を本格化するために従業員の雇用を強化するという。
ちなみに、シャオミが自社工場で自動運転EVを量産するのか、OEM(相手先ブランドによる生産)で量産する方針なのかは、明らかになっていない。
■イーロン・マスク氏と同世代のジュンCEO
シャオミのジュンCEOはこれまでに、EV事業について「最後の大規模起業プロジェクト」と述べている。経営者人生を賭けた挑戦ということなのだろう。
シャオミの創業者であるジュンCEOは現在51歳。現在50歳のテスラのイーロン・マスク氏とほぼ同年代だ。まるで宇宙事業や脳科学の分野にも手を出しているマスク氏のように、シャオミのジュンCEOもEV事業に参入する格好だ。
ちなみにシャオミは2021年8月、自動運転技術を開発する中国のスタートアップ企業である深動科技の買収計画を発表している。着々と自動運転EVの量産に向けて、前進している。
【参考】関連記事としては「Xiaomi CarとApple Car、勝つのは?中国スマホ大手、自動運転EV市場へ参入発表」も参照。