9割が提案された観光地へ!観光MaaS「札Navi」で手応え十分

札幌市内の周遊促進を目指す実証事業



「札Navi」ユーザーの利用画面=出典:TISプレスリリース

札幌型観光MaaS推進官民協議会と大手のシステム開発大手のTISは、札幌市内の観光周遊の促進を目指すサービス「札Navi」(サツナビ)の実証事業を2021年2月1~21日まで実施し、その実証成果をこのほど発表した。

札Naviは、独自開発のシステムを用いてユーザーの属性や趣味趣向に合わせた観光地を提示し、最適な旅程や移動交通手段を提案する観光型MaaSだ。ユーザーの潜在ニーズを可視化しすることで、アフターコロナを見据えての観光の利便性向上・周遊促進を目指している。







■利用者の約9割が提案された観光地を訪問

報道発表によれば、今回の実証事業では利用者の約9割が提案された観光地を実際に訪問するという成果があったようだ。

また利用者の約6割が札Naviを利用した感想として「非常に良かった」または「良かった」と回答し、「目的の観光地への移動手段を知ることができた」という声が最も多かった。

改善した方がよい点や追加した方がよい機能については、「操作性(使いやすさ)の改善」や「提案する観光地や移動手段の多様性向上」、「本ツールと観光地などが連携したサービス(クーポン発行等)の提供」などが挙げられた。

こうした結果を踏まえ、今後は多様な移動手段の確保やレコメンド機能・旅程提案機能の改善などを進めていく方針だという。

■一定の成果&改善点が明白に

MaaSに限らず、実証実験は実施して終わりではなく、あくまで実用化に向けた途中経過だ。今回の実証実験はコロナ禍の中での実証実験だったが、一定の成果を挙げられ、さらに改善すべき点も明らかとなり、非常に意味のある取り組みだったと言えそうだ。

ちなみに北海道でのMaaSの取り組みとしては、ドラッグストアチェーン大手のサツドラ、経路検索サービスを展開する駅探、オンデマンド配車システムを提供する未来シェアなども、北海道地域でのMaaS事業展開に関わる業務提携について基本合意書を締結しており、注目を集めている。

経済産業省と国土交通省などが推進する「スマートモビリティチャレンジ」のプロジェクトとしては、北海道上士幌町で「生涯活躍のまち上士幌MaaSプロジェクト」が2019年に行われたこともある。北海道におけるMaaSの取り組みに、引き続き注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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