カーシェアサービスを手掛ける株式会社アース・カー(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:遠藤昭二)は2019年12月15日までに、格安レンタカーチェーンを全国展開する株式会社ワンズネットワーク(本社:千葉県船橋市/代表取締役社長:島一徳)と提携すると発表した。
今回の提携でアース・カー社は事業者向けのカーシェアプラットフォームを提供する。これにより、ワンズネットワーク社はレンタカーをカーシェア車両として無人で貸し出すことが可能になり、担当者が常に常駐しなくてもサービスを展開することが可能になるようだ。
カーシェアサービスを展開するためには車載器やスマートフォンアプリ、予約システムなどが必要となり、アース・カー社のこのプラットフォームはこうしたニーズに対応するものだという。
多くの加盟店を抱えるレンタカーのフランチャイズ企業がこのプラットフォームを導入するのは今回が初めてのことのようだ。
■「社用車のシェア」への関心の高まりも
カーシェアリングの市場規模は世界的に増加傾向にある。欧州や北米、アジアを合わせたマーケットサイズは2015年は1000億円程度だったが、2021年には7000億円まで膨らむという見方も出ている。
個人間(C2C)カーシェアやレンタカーの転用などのほか、最近では「社用車」のシェアに対する関心も高まっている。使っていない社用車をカーシェア車両として貸し出せば、企業としては維持費の軽減につながる。
複数の企業でカーシェアを共同利用する枠組みも誕生し始めている。例えば、トヨタ自動車とソフトバンクなどが出資するMonet Technologies(モネ・テクノロジーズ)は2019年8月、社用車を複数の企業でシェアする法人向けサービスの実証実験を開始している。
【参考】関連記事としては「MONET、社用車の共同使用サービス「MONET Biz」を2019年秋から提供」も参照。