パイオニア製LiDARの2020モデル、中型自動運転バス実証で活躍!

1/5に小型化、計測可能距離は1.5〜2倍に向上



出典:パイオニア・プレスリリース

パイオニアの連結子会社として自動運転関連事業を担うパイオニアスマートセンシングイノベーションズ株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役社長:高木晴彦)=PSSI=は2020年11月30日までに、茨城県日立市のひたちBRTで行われる「中型自動運転バスによる実証実験」に参加し、同社が開発した3D-LiDARの「2020モデル」を活用した交差点監視システムの検証を行うことを発表した。

■実証実験の概要は?

実証実験は、ひたちBRT中型自動運転バス実証検討協議会により実施されるもので、茨城交通、鉄軌道会社を傘下に抱えるみちのりホールディングスと共同で行う。実証実験は、2020年10月上旬から2021年3月上旬のうちの13週間を予定している。







実証実験では、バス専用路線であるひたちBRTで運行する通常の路線バスの運行に加えて、自動運転バスのダイヤを設定・運行し、一般利用者に向けた移動手段として提供される。多くの人に乗車してもらうことで、2022年以降の本格的な運行に向けた課題抽出を進めることを目指しているという。

■3D-LiDARの2020モデルはどう活用される?

この実証実験の中でPSSIは、約9キロあるひたちBRT路線のうち、複雑な形状の交差点の道路側に3D-LiDARの2020モデルを設置し、安全な自動運転バスの運行をサポートするという。2020モデルは、交差点内外に存在するほかの車両などを検知し、取得したデータを解析した上で車両の位置や進行方向、速度などの情報を自動運転バスに事前に知らせる役割を担う。

また、2020モデルは検知した車両などのリスク(交差点への進入度合い)も判定することができ、自動運転バスの乗客や遠隔監視者に向けては、その判定結果を色分けしたグラフィック映像で知らせることができるという。

2020モデルはMEMS(微小電気機械システム)方式を採用しており、2018モデルと比較して5分の1以下と大幅な小型化を実現し、計測可能距離を1.5〜2倍まで向上させた。また、自動運転レベル3以上の車両への搭載を想定し、高密度かつ高精細な点群データが取得可能で、車載機器メーカーならではのノウハウを生かした高い耐久性も備えている。

■【まとめ】自動運転領域の取り組みを受け継ぎ事業展開

PSSIはパイオニアの子会社として2019年10月に設立され、高レベルの3D-LiDARを中心に自動運転用の地図や独自の位置検出技術などの事業開発を推進している。パイオニアは同社が設立される前から自動運転領域に注力しており、PSSIはその事業を受け継いでいる。

PSSIは自動運転レベル4(高度運転自動化)のサービス商用化に向けた取り組みとして、群馬大学と共同で開催された技術展「あいちITSワールド2019」でパイオニア製3D-LiDARセンサーのデモ実施を行なったり、マレーシアで行われている5G回線を用いた自動運転の実証実験に参加したりするなど、他の実証実験にも積極的に参加している。

2021年もPSSIのさまざまな取り組みをウオッチしたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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