自動運転、LiDARも3Dマップもナシ!超低コストな実証実験、浜松市で

GPSやコンピュータビジョンなど駆使



出典:浜松市プレスリリース

静岡県浜松市は2020年11月10日までに、「超小型モビリティを用いた自動運転」の実証実験を天竜区水窪町で実施することを発表した。今回の実証実験では、LiDARと高精度3Dマップを使用しない超低コストな自動運転システムを使用した公道走行として、国内初の試みとなる。

■実施者はPerceptIn Japan

浜松市では、地域課題の解決や市民生活の質の向上に寄与する実証実験プロジェクトを全国のベンチャー企業などから募集し、採択したプロジェクトに対して市が様々な支援をしている。







今回行われる実証実験は2019年度の採択プロジェクトで、事業者はコンピュータービジョン技術のスタートアップであるPerceptIn Japan合同会社となる。中山間地域におけるラストワンマイル問題の解決手段となることが期待され、採択されたようだ。

PerceptInは2016年に米シリコンバレーで創業したあと現在は本社を香港に構え、ロボットや低速走行車両のための安価な自律走行のソリューションを提供している。PerceptIn Japan合同会社は日本法人だ。

■LiDARと高精度3Dマップを使用せずに自動運転

今回の実証実験は11月21~24日の4日間実施され、自動運転システムを搭載した2人乗りのタジマ製EV(電気自動車)「タジマ・ジャイアン」が市街地旧道約2キロの区間を自動走行する。

この2人乗りの車両には地域住民が試乗できるが、テストドライバーが同乗し緊急時は車両を操作するため、試乗できる乗車人数は1人となる。

搭載する自動運転システムではLiDARと高精度3Dマップを使用せず、GPS(全地球測位システム)とコンピュータビジョン、IMU(慣性測定ユニット)などを駆使するようだ。PerceptInにとっては、2022年を目標に据えている自動運転レベル3相当の社会実装に向けた検証とも言える。

■【まとめ】社会実装を見据えた「現実的な検証」

自動運転の社会実装とコストの課題は切り離して考えることはできない。そうした意味で今回の実証実験は、社会実装を見据えた実に「現実的な検証」とも言える。近年注目が集まっているPerceptInによる取り組みということもあり、広く関心を集める実証実験となりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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