トヨタ系MaaS「my route」、るるぶDATAとの情報連携で進化!

長年蓄積の観光コンテンツを活用



JTBグループで旅行情報事業を手掛ける株式会社JTBパブリッシング(本社:東京都新宿区/代表取締役社長執行役員:今井敏行)は2020年3月9日までに、同社が提供する観光コンテンツ「るるぶDATA」とトヨタ自動車などが主導するMaaSサービス「my route」が、このほど情報連携を開始したと発表した。


my routeは様々な移動手段を組み合わせたルート検索ができ、必要に応じて予約・決済なども可能なMaaSサービスだ。一方でるるぶDATAは、旅行情報誌「るるぶ情報版」で収集した長年の観光コンテンツをデータベース化したものだ。

移動サービスや地域情報などを一元化するMaaSにおいて、観光情報は構成要素の一つとして数えられる。そのためmy routeは今回のるるぶDATAとの情報連携により、MaaSサービスとしての質が1段階上がったと言えそうだ。

■そもそもmy routeとは?

my routeは2018年11月、トヨタと西日本鉄道が主導する形で福岡県福岡市で実証が始まった。複数の交通手段をまたいだルート検索だけではなく、交通手段によっては予約と決済も可能で、サービス提供エリアで開催されるイベントや飲食店などを探すことができる。

これまでに駐車場シェア事業を手掛けるakippaやシェアサイクル事業も手掛けるメルカリグループをはじめ、タクシー配車アプリを運営するJapanTaxi、経路検索大手のナビタイムジャパンなどの移動に関わるさまざまな事業者と連携している。


現在は九州旅客鉄道(JR九州)も参画し、北九州市でもサービス提供が本格的に行われている。アプリ自体は公式サイト「https://www.myroute.fun/」から誰でもダウンロードできるので、MaaSサービスに興味がある人は一度スマートフォンにインストールしてみてはいかがだろうか。

【参考】関連記事としては「トヨタのMaaSサービス「my route」を徹底解説」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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