自動運転分野やMaaS分野では、自動車メーカーや部品メーカーなどの自動車業界以外からの求人も多い。また、新型コロナウイルスの影響によって一時案件数が減っていたが、5月末からは再び増加傾向に戻っている。
この記事は自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2020年8月版として、自動運転分野やMaaS分野における求人案件として注目したい案件を、ピックアップして紹介する。
記事の目次
■Mobility Technologies:MaaS事業におけるサービス開発でのプロダクトマネージャーを募集
Mobility Technologiesはタクシー配車アプリ「JapanTaxi」や「MOV」をメインに展開している。MaaS領域での取り組みにも力を入れており、「交通×AI」で自社プラットフォームを展開する。
今回の求人案件では、サービス機能の提案・企画から設計、開発ディレクション全般に携わる人材を募集している。単にディレクションするだけでなく、多様なリクエストに優先順位をつけて仕様に落としこむところまで求められている。
https://mynavi.agentsearch.jp/jobDetail/?jobId=32490068
■デンソーアイティーラボラトリ:自動車の最新技術を支える情報処理技術の研究者を募集
デンソーのグループ会社であるデンソーアイティーラボラトリは、より楽しいカーライフを実現するため自動車に実装するソフトウェアの開発をしており、さまざまな業界からの中途採用を行なっている。
今回の求人は自動車の最新技術を支える情報処理技術の研究者の募集で、現在の対象テーマは自動車のセンシングシステムや画像認識、対話、ユーザーインターフェイスなどだ。今後、コネクテッドカーやMaaS関連の研究も重要視していくという。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3004193104
■トヨタ自動車:MaaS専用車ECUのハードウェア開発者を募集
日本を代表する大企業の1つであるトヨタ自動車は、自動車業界が迎える100年に一度の変革時代において、モビリティカンパニーとして日本を牽引している。
今回の求人案件では、MaaS事業者に最適な車両の開発を推進する車両制御ECU開発におけるエンジニアを募集している。MaaS専用車の心臓部とも言える開発のため、すでに多くのエンジニアが働いている。車載ECU開発の経験がある人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
■ミックウェア:車載関連システムの製品開発者を募集
ソフトウェア開発企業のミックウェアは、自社ナビゲーションシステム開発や自動運転支援など次世代製品の先行開発、スマートフォンなどのWebアプリ開発の3つのプロジェクトにおいて増員を計画している。
中でも、自動運転社会の到来を見据えた車載システムのAndroidプラットフォーム開発者を多く募集している。スマホ向けアプリの開発経験があるなど、自動車業界での経験がなくてもスキルを生かせる。
■ソニー:自動運転車の目となるイメージセンサ製品の開発者を募集
ソニーは自社のセンシング技術やAI(人工知能)技術を自動車業界で展開していくことを目指し、自動運転車の「目」の機能を持つイメージセンサの開発に力を入れている。ソニーのイメージセンサは世界で50%のシェアを誇る。
応募にはデジタル回路設計や検証のスキルが必須で、海外企業との企画・策定・協議から参画するため、中級レベルの英語力も必要だ。フレックスタイム制でコアタイムが定められ、自分のライフスタイルに合わせて働けるのも魅力だ。
■【まとめ】MaaS関連案件での募集も増加
MaaSへの関心も高くなっていることから、MaaS関連の開発者の募集も増えている印象だ。次世代交通に対する注目が高まっている中、優秀な人材を獲得するため新規採用だけではなく中途採用を積極的に進める企業も多い。
【参考】関連記事としては「コンサルタント職の案件も!自動運転&MaaS、気になる求人5選【2020年7月】」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) July 29, 2020