
米EV大手テスラ(Tesla)のロボタクシー登録台数が、米Google系の自動運転開発企業ウェイモ(Waymo)の37%相当まで急拡大したことが、テキサス州自動車局(DMV)の登録データで明らかになった。
2026年8月27日時点の登録台数はテスラが270台、ウェイモが736台。テスラRobotaxi公式Xは8月26日、無人運転フリートの規模が「かなり大きくなった」と投稿し拡大を認めていた。
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■テスラのロボタクシー、ウェイモの1/3規模へ急拡大
DMVが公開する登録データによると、2026年8月27日時点でテスラのロボタクシー登録台数は270台に達した。同時点のウェイモの登録台数は736台であり、テスラの台数はウェイモの約37%に相当する計算になる。
2026年5月末に同制度が始まった当初、テスラの登録台数はわずか42台にとどまっていた。3カ月足らずで台数を6倍以上に増やしたことになる。
絶対数ではウェイモが依然優勢だが、テスラの追い上げは急速だ。ギガテキサスでの量産が軌道に乗れば比率はさらに縮まるだろう。自動運転タクシー市場の勢力図は、9月3日に開催されたCybercabイベントを境に、今後数カ月で大きく塗り替わる可能性がある。
【参考】関連記事としては「テスラのロボタクシー「実はたった31台」説」も参照。
■ウェイモとの差はどこまで縮まったか
テキサス州でロボタクシーの登録が義務化されたのは2026年5月のことだ。制度開始当初、州のデータベースにはウェイモが577台、テスラが42台と記録されていた。台数の差は10倍以上にのぼり、テスラは自動運転タクシー市場でウェイモに大きく水をあけられている状態だった。
その後3カ月で状況は一変する。8月27日時点の登録データでは、ウェイモが736台まで台数を伸ばす一方、テスラも42台から270台へと急増した。両社とも拡大を続けているが、伸び率で見ればテスラの追い上げが際立つ。台数差は10倍以上から3倍弱まで縮まった計算になる。
【参考】関連記事としては「ウェイモ72日ぶりに北米で高速復帰 洪水・工事ゾーンに突っ込む事故は改善したのか」も参照。
ウェイモ72日ぶりに北米で高速復帰 洪水・工事ゾーンに突っ込む事故は改善したのか
■9月3日に開催されたCybercabローンチイベントでの発表は
テスラは2026年9月3日、テキサス州オースティンで招待制・ライブ配信形式のCybercabローンチイベントを開催した。Cybercabはハンドルやペダルを持たない、無人運転専用の新型ロボタクシー車両として開発が進められてきた。
イベントを目前に控えた8月26日には、テスラRobotaxi公式Xが「Robotaxi now runs 6am to 10pm, 7 days/week. Unsupervised fleet is a lot bigger.(Robotaxiは毎日午前6時から午後10時まで運行。無人運転フリートはかなり大きくなった。)」と投稿し、運営時間の拡大とフリート規模の拡大を明らかにした。あわせて車両配置とルーティングのアルゴリズムも改善したとしており、利用者の待ち時間短縮も見込まれる。フリート台数の急増は、こうした9月3日のイベントに向けた最終仕上げの一環だったとみることができる。
■ギガテキサスの生産体制、量産はまだ助走段階
フリート拡大の先にあるのが、Cybercabの量産体制だ。テスラが2026年第2四半期の株主向け資料で示した数字によれば、ギガテキサス工場におけるCybercabの年間設備能力は125,000台を上回るとされる。将来的には複数工場を合わせて年間200万台規模の生産を目指すとしており、フル稼働時には10秒に1台のペースで完成させる計画だという。
もっとも、現時点の実際の生産ペースはこの目標にはほど遠い。今回確認できた範囲では、量産開始からの実績をもとにした年換算の生産ペースは6,000から8,000台程度にとどまるとみられる。新型車両の量産初期にありがちな、生産曲線の立ち上がり段階にあるということだろう。フリート台数の急増と、量産体制の本格拡大が今後どう噛み合っていくかが焦点になる。
【参考】関連記事としては「テスラの自動運転Cybercab ついに「ハンドル&ペダルなし」で公道を走る」も参照。
■テスラはウェイモの3分の1規模まで迫る
テキサス州の登録データが示す37%という比率は、自動運転タクシー市場全体で見ればまだウェイモが優位に立っていることの裏返しでもある。しかし、わずか3カ月で台数差を10倍以上から3倍弱まで縮めたテスラの勢いは無視できない。
9月3日に開催されたCybercabローンチイベントは、この勢いを維持できるかどうかの試金石になる。イベントを終えたテスラが今後どれだけの車両を実際に投入し、量産のペースをどこまで引き上げられるか。ウェイモの3分の1規模まで迫ったテスラが、次にどこまで距離を詰められるかが、自動運転タクシー市場の今後を占う焦点となる。













