
韓国最大の物流業者であるCJ Logistics社は、2026年10月より韓国テグ市内の4つのターミナルを結ぶ道路で自動運転貨物トラックを走らせることを発表した。テグは規模でいうと韓国第4の都市だ。
この輸送に使用されるのは重さ11.5トンの大型トラック。この車両重量クラスの大型トラックがターミナル間とはいえ、歩行者もおり、信号のある、市街地の一般道路を自動運転で走行するのは、世界でもまだ例がない。
つまり、無人トラックが歩行者の真横を走るケースも出てくる。自動運転トラックは、制動距離の長さや急な挙動変更の難しさから、事故リスクが非常に高いとされている。
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■「テスラ方式」を採用

このクラスの大型トラックを安全に動かすために、CJ Logistics社がパートナーとしているのは、大型トラックに特化した自動運転のソフトウェアを開発する韓国のスタートアップ企業であるMars Autoだ。
Mars Autoのシステムでは、現在多くの自動運転で使われているLiDARセンサーや高解像度マップを使わない。その代わり、最先端のセンサーやカメラ類を使用するという「テスラ方式」を採用する。
具体的には、カメラ映像などから来る様々な情報を適宜そして瞬時に判断、それらを運転コマンドに変える方式だ。
■物流業界が抱える課題
韓国では日本と同様にドライバーの高齢化や人材不足、物流コストの高騰が深刻な社会課題となっている。
自動運転トラックの導入により、運送業務の効率化のみならず、長距離運転における交通事故のリスク軽減にも貢献するようになるのか、期待が集まる。
CJ Logistics社は今回、プロジェクトを調整する政府系研究機関「インテリジェント自動車部品振興院」と連携している。今後は限定されたエリアだけでなく、より広範囲での商業利用に向けた法整備とインフラ構築を加速させることになりそうだ。
■【まとめ】韓国の先例に注目が集まる
日本はもちろん世界各地で、自動運転トラックの実証実験は着実に進められている。ただ、その多くは高速道路などの構造化された管理しやすい道路が中心で、未だ予期せぬ障害物が多い市街地での自動運転走行は困難なのが現状だ。
一般道路上における自動運転の実現には、日々変化する道路状況をはじめ、信号情報との連動や歩行者への対応など課題が山積している。今回の韓国の先例に注目が集まる。
【参考】関連記事としては「自動運転トラックとは?開発企業は?【実用化時期・メリットも解説】」も参照。













