Google製の自動運転車、火をつけたのは「14歳少年」疑い

2024年2月にサンフランシスコで炎上



出典:X(@friscolive415)

米カリフォルニア州サンフランシスコで今年2月、自動運転開発企業であるGoogle系Waymo自動運転タクシーが火を付けられた。警察の調べでは、現在、14歳の少年が容疑者となっている。米メディアが報じた。

米国では、ドライバーレスの自動運転車が襲撃されるという事件がたびたび起こっている。


■Waymoの自動運転タクシー放火事件

警察によれば、2024年2月、サンフランシスコ中心部に位置するチャイナタウンで、少年がWaymoの自動運転タクシーに花火を投げ、それが燃え広がった疑いがあるという。

SNSでアップされている動画を見ると、車体はまずはスプレーで落書きがされ、スケートボードなどで殴りつけられ、最終的にクルマの中に花火を投げ込まれ、車体が燃えさかるといった顛末のようだ。

サンフランシスコ市警の放火特別捜査班は、花火を投げ込んだのが14歳の少年であったということを突き止めたものの、複数の人物が事件に関わっているようだ。


火を付けられたWaymo車は、最初はライトがついたまま車体上部が燃え、消火活動が行われたが火は下部にも広がり、最後には真っ黒に燃え尽きてしまった。


■過去の自動運転タクシーの妨害・襲撃事件

これまでにも、サンフランシスコでは自動運転タクシーへの襲撃事件が起こっている。自動運転車導入に反対する市民の抗議活動のほか、地元の若者などによる遊び半分の攻撃もある。

2023年7月には、歩行者の安全や公共交通機関の利用を提唱する米団体「Safe Street Rebels」が自動運転開発企業であるWaymoとGM傘下Cruiseの自動運転タクシーのボンネットに、「三角コーン」を設置してまわっていることが報道された。それにより、自動運転タクシーの走行を阻害したのだという。

同団体はこの抗議活動を「Week of Cone(コーン週間)」と呼び、「サンフランシスコに自動運転車はこれ以上不要だ」というメッセージを表現したようだ。

この活動に対しWaymoとCruiseは、自動運転車が正しく理解されていないことや、社会貢献もしていることなどを説明した上で、妨害活動に対して抗議の声明を出している。

また同年9月には、Cruiseの自動運転タクシーがハンマーで破壊される事件があった。犯人の男が、車体上部に取り付けられたセンサーやLiDAR、カメラ、フロントガラス、ドアガラスを叩いて破壊し、その後逃走した。

■自動運転車と市民が共存していくためには・・・

過去には、Waymo車にアイスクリームや卵を投げつけたり、車体を殴りつけて破壊したり、進路を妨害したりといった事件も起きている。

自動運転車の導入に反対するのは自由だが、自動運転車両や周囲に危害を加えることはあってはならない。抵抗できないものに対する弱い者いじめのような図式になってしまっている。

自動運転関連企業は今後、よりいっそうの安全性確保のための技術力向上と社会受容性を高めるための努力をしていかなければいけない。また、試乗や対話といった地道な活動も必要になっていきそうだ。

【参考】関連記事としては「GMの自動運転タクシー、ハンマーで破壊 容疑者が逃走中」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事