ネット配送、自動走行ロボ「大量導入倉庫」で代行!STOCKCREWが新拠点

AMR100台で月間100万件以上の出荷可能に



出典:STOCKCREWプレスリリース

株式会社STOCKCREW(本社:東京都中央区/代表取締役社長:中村慶彦)は2023年10月12日までに、ネットショップの発送に特化した自動化物流センターを開設したことを発表した。

千葉県八千代市の大型物流施設「プロロジスパーク八千代1」に約1万1,400平方メートルの新倉庫「Chiba Dock」を設立し、自律走行型ピッキングアシストロボット(AMR:自律走行搬送ロボット)を100台導入した物流オペレーションを行う計画だという。


■発送代行サービスを提供するSTOCKCREW

2018年設立のSTOCKCREWは「世界を面白いモノで埋め尽くす」をミッションに、ネットショップを運営する事業者向けに発送代行サービスを提供している企業だ。同社の物流サービスは、個人事業主から法人までEC事業者の規模に左右されない一律の料金体系でサービスを提供しており、初期費用や固定費ゼロで発送代行サービスを利用することができる。

STOCKCREWは、ロボットの活用によるオペレーションの標準化や自社開発した受発注システムによる注文情報の自動連携など、高品質で低価格な物流サービスを実現している。これまで500社以上に利用され、年間52万個以上の配送実績があるという。

新倉庫では月間100万件以上の出荷を可能にするため、ロボット100台の導入を予定している。それによりオペレーションの標準化を進め、今後さらに多くの事業者が利用可能な倉庫体制の構築を目指すとしている。

■AMRで作業自動化、プロセス管理はAIで
出典:STOCKCREWプレスリリース

STOCKCREWが手掛ける発送の自動化については、最新の物流ロボットを採用しており、API連携で自動受信した受注データを直接ロボットに連携、保管から出荷までのプロセスをAI(人工知能)により管理している。


同社の物流センターは、納品・保管・流通加工・出荷といった役割を担っている。物流センターではピッキングアシストロボットが活躍している。現在導入されているのは、シリウスジャパンが提供する自律走行型ピッキングアシストロボットだ。

STOCKCREWは2022年3月から、シリウスジャパンの「FlexComet」6台、「FlexSwift」4台を用いた実証実験を行い、同年6月から一部作業で本格運用を開始している。新倉庫で活用されるのも、シリウスジャパンのロボットになるようだ。

■物流代行という将来有望な事業

ネットショッピングの利用が進み、EC市場の規模が大幅に拡大している現在、物流センターでの作業の自動化は必須になりつつある。AMRなどの自動運転ロボットを導入する物流施設は、今後さらに増えていくだろう。

また、物流代行という将来有望な事業を手掛けるSTOCKCREWに、引き続き注目していきたい。


【参考】関連記事としては「続々日本上陸!中国の自動運転ロボットは「脅威」なのか」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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