20〜30代女性、使ってみたいAI機能「自動運転」が2位 最新調査結果

「運転は緊張する」「高速で手放しは楽」



出典:HiClubプレスリリース

20〜30代の女性に聞いた「使ってみたいAI(人工知能)機能」で、自動運転が2位にランクインした。匿名SNS「GRAVITY」のユーザーに対するアンケート調査の結果だ。調査は、同SNSを提供するHiClub株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:梶野剛)が実施した。

一般的にクルマなどの乗り物に興味があるのは男性が多いというイメージがある。一方、自動運転化については女性も高い関心を示しているようだ。


■使ってみたいAI機能ランキング

調査は、2023年8月に20〜39歳の女性327人を対象に行われた。「使ってみたいAI機能TOP10」は、以下の通りとなっている。

  • 1位:掃除機
  • 2位:自動運転
  • 3位:ファッションコーディネート
  • 4位:バーチャルメイク
  • 5位:献立・レシピの提案
  • 6位:完全無人店舗
  • 7位:外国語翻訳
  • 8位:画像生成
  • 9位:文字起こし
  • 10位:写真や画像の修正

若い女性を対象にしたアンケートということもあり、「ファッションコーディネート」「バーチャルメイク」など美容やファッションに関わる機能がランクインしている。その中で、自動運転は2位に入った。

自動運転を選んだ理由として、「普段から長距離運転するから、高速で手放しは楽」「運転は緊張するから少しでもAIに楽させて欲しい」「週末はよく運転するので自動運転で楽したい」「運転が苦手だから自動運転に任せたい」「実用化されているし、より一般化するの楽しみ」が挙げられている。

最新技術を体験してみたいというよりは、運転を楽にしたいから自動運転を取り入れたいという理由が主にあるようだ。


■「利用してみたい次世代サービス」としても人気

同様の調査として、次世代のサービス利用意向に関する調査を紹介する。NTTドコモモバイル社会研究所が、全国の15〜79歳の男女6,240人を対象に2022年2月に調査したものになる。

「今後利用してみたい次世代サービス」として、32.7%が「自動運転」と回答し、1位になった。続いて2位「オンライン診療、見守りサービス」が28.3%、3位「ドローン配送、地上配送ロボット」が19.1%となっている。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所
性別・年代別の利用意向は?

さらに、性別・年代別の自動運転の利用意向についての調査も行っている。

自動運転を利用したいという男性は37.9%、女性は27.5%であり、男性の方が利用したいと思って人が多いということが分かった。年代別に見ると、60代男性が一番高く、44.4%であった。その他の年代でも、男性は4割弱が自動運転を利用したいと回答した。


女性では、30代が32.0%でトップ、次に10代で31.8%、その他の年代では20%台という結果であった。

外出機会が多い人が導入に積極的

また、「家族・親戚と旅行・趣味の集まり、外食を行う方々の自動運転の利用意向」についても調査している。

その結果、家族・親戚と旅行・趣味の集まりや外食を行っている人の方が、自動運転を利用したいと回答していることが分かった。外出する機会が多い人の方が、自動運転の導入に積極的だということになる。

■利用なくして普及なし

先進技術は技術レベルが上がったとしても、その技術が一般の人に利用されなければ、普及はしていかない。そうした意味でも、こうしたアンケート調査や利用意向調査の結果は重要なデータと言える。自動運転ラボではこうした調査結果を引き続き積極的に取り上げていきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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