この記事では、1日自動車保険についての基本情報のほか、申し込み方法などを詳しく説明する。
自分のクルマを家族や友人に貸したり、運転を途中で代わってもらったりした際に、万が一事故が起きたらどうなるのかについて考えたことはあるだろうか?契約している自動車保険の補償内容によるが、運転者を限定している場合には友人などは補償対象外となる。
借りたクルマなどを運転する場合は、「1日(ワンデー)自動車保険」が便利だ。最長で7日間まで契約できることがほとんどのため、1日のみならず数日の利用にも対応可能だ。家族や友人のクルマを借りる際はぜひ活用し、クルマの所有者に迷惑が掛からないようにしよう。
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■1日(ワンデー)自動車保険の概要
1日(ワンデー)自動車保険は、友人や家族にクルマを借りて運転する際などに加入できる自動車保険のことだ。1日(24時間)単位で加入でき、最長で7日間連続で加入できるというプランが多い。
利用日数にあわせて、スマートフォンから簡単に手続きできる。当日の申し込みも受け付けている会社がほとんどのため、他人のクルマを運転する際は必ず契約したい。
ただし運転者本人や配偶者が所有するクルマについては、1日自動車保険は使えない。必ず1台ごとに通常の自動車保険に契約する必要がある。クルマを何台か所有していて、たまに乗るときだけ1日自動車保険に加入するということは不可となっているため、気をつけよう。レンタカーやカーシェアでの利用もできないため気をつけよう。
■1日(ワンデー)自動車保険を利用するのはどんな状況?
1日(ワンデー)自動車保険は、家族や友人が所有しているクルマを1日〜数日借りて運転する場合や、旅先などで運転を所有者から代わる場合などに活用できる。また、帰省中に実家の親が所有するクルマを運転する場合なども、1日自動車保険に加入しておこう。
自動車保険は、運転者ではなく自動車に対して掛ける保険となる。もし家族や友人のクルマを借りて運転している際に事故を起こすと、保険の契約内容によるが補償対象外となることが多い。所有者の保険を使うことができたとしても、保険の等級が下がり、翌年から保険料が上がるというデメリットがある。つまり、クルマの所有者に多大な迷惑を掛けてしまうのだ。
そういったことを防ぐために、他人のクルマを運転する際は必ず1日自動車保険加入しておこう。各社ともに基本プランは24時間で800円が最安で、それに補償の内容を追加する上位プランもある。また、12時間プランを出している保険会社もある。
■1日(ワンデー)自動車保険のメリット・デメリット
1日(ワンデー)自動車保険を利用する際の主なメリットとデメリットについて説明する。
メリットについて
24時間単位で契約でき、スマホまたはウェブサイトで申し込むことができる。支払いはクレジットカードのほか、スマホ料金を合算で請求されることも可能な場合もある。条件によっては、利用当日の保険加入もできることもある。
追加料金で3名まで加入できる保険会社もあるため、数人で交代しながら運転する場合に便利だ。また、等級制度がないというのもメリットの1つと言えよう。
デメリットについて
申し込み方法がスマホのみという保険会社が多いため、スマホを持っていない人は申し込み自体ができない。また、大手スマホキャリアの契約者のみが対象となる保険もあるため、格安スマホの契約者は加入できないこともある。
1度の契約の最長日数は7日となる。それ以上は再度手続きする必要がある。何度も1日保険を契約すると割高になり、場合によっては自分のクルマを持っていない人向けの「ドライバー保険」のほうが安くなるかもしれない。
最安のプランでは、借りたクルマの補償は対象外となっている。各プランの補償内容をよく確認し、車両補償の有無についても検討しよう。また免責金額がある場合は全額が補償されないため、注意が必要だ。
■1日(ワンデー)自動車保険の平均料金・相場とは
1日(ワンデー)自動車保険の加入は、どのくらいの費用がかかるのだろうか。平均的な保険料は?800円より安いプランもある?など料金について説明する。
各社ともに、最安プランは1日(24時間)で800円となっている。最安のプランに含まれている項目は、対人賠償保険・対物賠償保険・自損傷害保険・搭乗者傷害・緊急時サービス費用となる。車両補償が付くと1,000円程度アップし、2,000円前後のプランになる場合が多い。
さらに弁護士費用特約が付帯すると、1日3,000円程度のプランになっている。補償内容については、各保険会社のプラン詳細を確認してほしい。
1日500円の保険もあるの?
かつて、コンビニの機械で契約できる1日自動車保険には500円のプランもあったようだ。しかし現在は全て最安で800円となっている。
■1日(ワンデー)自動車保険の申し込み手順
どうやって保険加入するかについて、インターネットとコンビニの2つの方法を紹介する。
インターネットで申し込み
1日(ワンデー)自動車保険には、スマホからでないと申し込めないものと、パソコンからも申し込むことができるものがある。またLINEから申し込み可能な保険会社もある。ただしパソコンからの申し込みは不可となっている場合も多いため、スマホを用意しておこう。初回申込時に、運転者の氏名や住所、電話番号などの情報入力が必須となる。
保険料の支払いはクレジットカードのほか、スマホ利用料などと一緒に支払うタイプもある。
コンビニで申し込み
コンビニは保険会社の1日自動車保険の窓口となっており、店頭端末で申し込みができる。事前にスマホやパソコンでネット予約や手続きをしておき、保険料の支払いはレジで行うのが主流となっている。
■おすすめの1日(ワンデー)自動車保険ランキング
代表的な1日(ワンデー)自動車保険をランキング形式で紹介する。
1DAY保険(三井住友海上)
三井住友海上が提供している「1DAY保険(ワンデイ保険)」には、対物事故時の自己負担額ありのエコノミープラン800円、対物事故時の自己負担額なしのスタンダードプラン1,000円、車両補償ありのプレミアムプラン2,500円の3種類のプランがある。運転者が2人以上いる場合は、それぞれ1,120円、1,400円、3,500円となる。
1DAY保険を複数回利用すると割引になる特典もある。また1DAY保険において、一定期間無事故である記名被保険者が、今後クルマを購入する場合などに、その自動車保険に割引を適用する「1DAYマイレージ割引」というサービスもある。
ちょいのり保険(東京海上日動火災保険)
シンプルプラン800円、レギュラープラン1,800円、プレミアムプラン2,600円の3種類がある。新たに自動車保険を契約する際には、ちょいのり保険で無事故なら利用日数に応じて保険料を最大20%割引するという嬉しい割引制度もある。
ワンデーサポーター(あいおいニッセイ同和)
エコノミープラン800円、ベーシックプラン1,000円、ワイドプラン2,500円となっている。ワンデーサポーターを複数回または複数名で利用した際に、保険料が割引になる特典もある。
また特定の条件を満たす場合において、新たに自動車保険に加入する際の保険料を割り引く「ワンサポ無事故割引(24時間自動車保険無事故割引)」がある。
乗るピタ!(損保ジャパン日本興亜)
12時間利用のプランがあるのが大きな特徴だ。12時間では、ライトプラン650円、基本プラン2,150円、安心プラン2,800円になっている。また24時間ではそれぞれ800円、2,700円、3,500円になる。
ライトプランはマイページ登録後すぐ加入できるが、基本プランと安心プランはマイページ登録後8日目から加入可能になるため注意が必要だ。
■コンビニで申し込み可能な1日自動車保険
コンビニで申し込み可能な1日自動車保険について説明する。
セブンイレブン
セブンイレブンのマルチコピー機で簡単に手続きできるのが、三井住友海上の「1DAY保険」だ。24時間365日申し込み可能で、保険料はレジで支払う。
店頭のマルチコピー機にて「保険」メニューを選び、「1DAY保険」を押して画面案内に従って進む。内容を確認後「OK」ボタンを押し、払込票をレジに持って行って支払いを済ませたら手続き完了となる。
ローソン・ファミマ・ミニストップ
東京海上日動火災保険の「ちょいのり保険」は、ローソン・ミニストップ・ファミリーマートで加入できる。ローソンとミニストップでは、店頭端末の「Loppi」で直接申し込むこともできるが、事前にネット予約しておくと店頭での操作がスムーズになる。
ファミリーマートの場合は、必ず専用サイトにアクセスしてから店頭で支払うという流れになっている。
■自分の車の自動車保険は「一括見積もり」がおすすめ
自動車保険に関しては、1日(ワンデー)自動車保険は対象ではないが、中長期に加入する保険であれば、自動車保険の一括見積もりサイトを利用するのが便利だ。詳しくは以下の記事で紹介しているので、参考にしていただきたい。
【参考】関連記事としては「自動車保険の一括見積もりサイト、おすすめ3社の特徴解説!メリット・デメリット・注意点は?」も参照。
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■1日(ワンデー)自動車保険の加入で安心感
友人や家族が所有するクルマを借りる場合、「もし事故を起こしたらどうしよう?」といった不安が必ず頭をよぎるはずだ。当たり前のことだが、保険は事前に申し込んでおく必要がある。事故を起こしてからでは、取り返しがつかないことがある。
800円〜数千円の支出で安心を買えるのであれば安いものだろう。ぜひ1日自動車保険の加入を検討してほしい。
【参考】関連記事としては「中古車買取、一括査定サービス7社を徹底比較!口コミ・評判や注意点、申込方法は?」も参照。