日本のアプリゲーム長者、空飛ぶクルマで2億円注文!

SkyDrive、個人向けに第1号機を販売へ



出典:SkyDrive公式YouTube動画

空飛ぶクルマなどの開発を手がける株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市/代表取締役CEO:福澤知浩)は、商用機「SD-05」の個人向け予約販売を開始し、第一号機は実業家の千葉功太郎氏が予約購入したことを2023年4月13日に発表した。

千葉氏はゲーム大手のコロプラの共同創業者の1人だ。報道によると、機体の販売価格は約2億円だという。


SkyDriveはこれまで、企業向けにSD-05の予約販売を行っていたが、問い合わせが多いことから、個人向けにも予約販売を開始することにしたという。

出典:SkyDriveプレスリリース
■「空の冒険が待ち受ける未来を心待ち」

千葉功太郎氏は、日本の実業家・投資家の48歳で、現在はインターネット領域等のスタートアップ60社以上、ベンチャーキャピタル50ファンド以上に投資しているという。ドローン・エアモビリティ専門投資ファンドである「DRONE FUND」を2017年6月に設立し、2018年11月にSkyDriveに3億円の出資を行った。

同年12月には、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット・エリート」の第1号機を共同購入したことを発表している。また2020年6月には、パイロット免許取得のための訓練を積み、自家用操縦士のパイロットライセンスを取得したことを発表した。公私にわたってエアモビリティに関わっている人物だと言える。

千葉氏は「SkyDriveは、有人試験飛行の実施や型式認証申請を通じて、日本の空の未来を切り拓いてきました。この素晴らしいチームが私の夢を現実にする加速力を持ち続けると確信しています」とした上で、「SD-05と共に、空の冒険が待ち受ける未来を心待ちにしています」とコメントしている。


【参考】関連記事としては「「空飛ぶクルマ」に積極投資!DRONE FUNDが設立5年」も参照。


■物流ドローンなども手掛けるSkyDrive

SkyDriveは、2018年7月に「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」のミッションのもと、有志団体CARTIVATOR(現Dream-On Management)から派生する形で設立された日本の有力ベンチャーの1社だ。

空飛ぶクルマ「SD-05」のほか、物流ドローン「SkyLift」や、SkyLiftを顧客が使用する際に運用に関する各種業務をワンストップで担うサービス「SkyLift Plus」を手掛けている。2023年1月には、米国市場へ参入し2026年の商業運航を目指すことを発表した。

そしてこのたびの千葉氏による第1号機購入は、同社の勢いをますます加速させることになりそうだ。実際に機体が千葉氏に届き、飛行する様子を目にするのが楽しみだ。

【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマを日本の空へ!SkyDrive、さらに資金調達」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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