2024年問題解決へ「ダブル自動運転」で荷積み&荷下ろし革命

NEXT Logistics Japanが実証に成功



出典:NEXT Logistics Japanプレスリリース

日野自動車傘下のNEXT Logistics Japan株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役:梅村幸生)=NLJ=は、自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットを用いた実証実験を行ったことを、2023年4月7日までに発表した。

2つを連携させることで、トラックへの荷積みと荷下ろしの自動化が社会実装可能な段階にあることを確認したという。なおこの取り組みは、経済産業省が主催する令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」実施団体に選出され、行われたものだ。


■「ダブル自動運転」で省人化

実証では、3つを検証した。「自動運転フォークリフトを使い、NLJの運行を想定した積み付けパターンでのトラックへの荷積み/荷下ろし」と、「自律走行搬送ロボットを使い、自動運転フォークリフトと連携した荷捌き場での荷積み/荷下ろし」、「NLJの取扱荷物実績に基づいた、業界毎における最適な荷姿パターンの検証、および荷姿標準化による効果の測定」だ。

その結果、フォークリフトと自律走行搬送ロボットの連携により、ダブル連結トラックを含む複数種類車両からの荷役と、車両両側からの同時荷役、同一荷室内における異種混載パレットの荷役が実装可能な段階にあることを確認したという。

また、これまでのNLJの取扱荷物実績に基づきパレットの種類と高さの要件を解析し、荷姿の標準化に向け、選定した9パターンのパレット活用による効率化の検証を行い、荷姿標準化による効率性向上の効果を確認した。9パターンで業界ごとの最適パターンを検証した結果、複合積載率で最大84.4%の積載効率を実現したというものだ。なお業界の平均は39%なので、飛躍的に効率化できることになる。

出典:NEXT Logistics Japanプレスリリース
■物流の課題に取り組むNEXT Logistics Japan

2018年設立のNLJは、「ドライバー不足によりモノが運べなくなる社会課題の解決」に向け、電動化や自動化、コネクティッドなどの先進技術を活用した物流ソリューションコンテンツの開発に取り組んでいる。


2024年4月から「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」が適用され、物流業界では「2024年問題」として人手不足などが懸念されている。

NLJはそういった問題を解決すべく、同社が構築する高効率輸送スキームをより幅広く推進していく。今回の実証で得られた成果を生かし、自動荷役技術の実装に向けた取り組みをより行っていくとしている。早期の実用化に期待したい。

【参考】関連記事としては「物流MaaS、さらに前進!鍵は「見える化」&「自動荷役」」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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