自動運転企業LexxPluss、海外投資家からビッグ資金調達も!?

JETROの海外投資家マッチング事業に採択



出典:LexxPlussプレスリリース

次世代搬送ソリューションを開発する株式会社LexxPluss(本社:神奈川県川崎市/代表取締役:阿蘓将也)は2023年3月1日までに、海外投資家とのマッチングプログラム「JETRO RAISE」に採択されたことを発表した。

同社は、多数の応募から選ばれたDeeptech部門6社とHealthtech部門4社の計10社の中のうちの1社だ。このプログラムに採択されたことで、現段階では同社が資金調達をしたわけではないものの、いずれ大型の資金調達を行う可能性がありそうだ。


■準備からフォローアップまで

JETRO(⽇本貿易振興機構)が主催する海外投資家(ベンチャーキャピタル・コーポレートベンチャーキャピタル・ファミリーオフィスなど)とのマッチングプログラム「JETRO RAISE」では、日本のスタートアップに向け、世界中の投資家とのオンライン面談の機会を提供する。投資家間の紹介をメイン事業としている⽶Private Capital Development社とつながりのある投資家たちが参加するようだ。

参加企業のニーズに合う投資家との面談の前には、現役の海外投資家が日本のスタートアップの英語ピッチ動画を添削してくれる。今回参加したスタートアップには、さらに資料のブラッシュアップも行われるようだ。

イベントが終了した後も、参加した投資家への連絡や今後の資金調達に向けてノウハウを共有するなど、準備かからフォローアップまで支援体制が充実している。

なおPrivate Capital Development社は世界各国の投資家間の事業紹介を展開しており、各国スタートアップへの投資家紹介や資金調達のノウハウを提供している。代表自身も投資家としての経験を持ち、海外において強い投資家ネットワークを持っている。


■海外展開の期待感も高まる

「Sustainable Industry, Sustainable Life」をビジョンに掲げるLexxPlussは、自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」や、ロボット統合制御システム「Konnectt」を提供している。物流現場や製造工場では、重量物の搬送を人が台車で行っているケースが多く、それは日本のみならず海外でも同様だという。

今回JETRO RAISEに参加したのは、日本だけでなく海外展開を視野に入れているためで、海外投資家とのマッチングを通して、資金調達はもちろん海外展開を加速させる狙いもある。

日本のスタートアップが海外投資家とのつながりを作り、海外展開していく可能性を後押しする今回のマッチングプログラム。日本の自動運転に関わるスタートアップがグローバル展開を加速できることに期待したい。

【参考】関連記事としては「搬送自動化に貢献!LexxPluss、佐川急便に自動運転ロボを導入」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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