独BMWグループと自動車部品大手である仏Valeo(ヴァレオ)が、自動運転レベル4までの完全自動駐車技術の共同開発に向けた戦略的協力関係を締結したことを、2023年2月20日に発表した。どのような協業内容なのか。
■レベル4までの自動バレーパーキング実現へ
両社は2023年1月に「私有地と駐車施設での顧客向けの次世代ハイエンド駐車のユーザー体験を共同で開発することに焦点を当てた戦略的協力に関する合意」に署名している。車載テクノロジーとセンサーに基づいた機能で、運転支援から自動運転レベル4の自動バレーパーキングまでを実現していく。
【参考】関連記事としては「自動バレーパーキングとは? 自動運転技術を活用 開発企業は?」も参照。
共同でインフラストラクチャベースのサービスも開発予定で、対象となる公共駐車施設や拠点において、完全自動化の駐車と充電ができるようになるという。共同開発には100人以上の研究開発スペシャリストが携わるようだ。
ちなみに、自動バレーパーキングソリューションには、タイプ1とタイプ2という2つの主要カテゴリーがあり、今回のパートナーシップでは両方をサポートし、市場や顧客の要望によってソリューションを提供していくようだ。
BMWグループのドライビングエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデントのニコライ・マーティン氏は「この共同開発は、BMWグループにとって次世代の自動運転と駐車に関する重要なマイルストーン」と強調している。
ヴァレオのコンフォート&ドライビングアシスタンスシステムビジネスグループ・プレジデントであるマルク・ヴレコー氏は「この協力は、高度なAIベースのコンピュータービジョンアルゴリズムなどの当社のノウハウと技術を活用し、当社のポートフォリオをレベル4の機能やクラウドサービスに拡張することができるようになります」とコメントしている。
■将来は自動駐車が当たり前に
運転だけでなく、駐車まで自動でシステムが担うことが、自動運転社会では当たり前になると考えられる。両社の協業によるバレーパーキングの進化に注目していきたい。
▼BMWグループ公式サイト
https://www.bmw.com/en/index.html
▼Valeo公式サイト
https://www.valeo.com/en/
【参考】関連記事としては「解像度12倍、検知範囲3倍、視野角2.5倍!Valeoの第LiDARの実力」も参照。