自動運転車が普及すると「車庫」が無くなる!

超格安な無人タクシーの登場で



自動運転の市販車はすでに発売されている。ホンダが2021年3月に自動運転レベル3(条件付き運転自動化)搭載車を発売し、ドイツのメルセデス・ベンツはレベル3の有料オプションの展開をスタートした。


まだ一定条件下の限定的な自動運転機能にとどまるが、すでに完全無人化に向けて各社が開発を強化しており、一切人間が運転に関与しなくてもよい時代がいずれやってくるのは確実だ。

そしてそんな時代が訪れたら、多くの家にある(※特に地方にいけばいくほど)あるものが無くなっていく可能性がある。それは「車庫」だ。なぜ、完全自動運転時代がやってくると車庫がなくなるーーといった予測ができるのだろうか。

■超格安な無人タクシーが登場

自動運転時代はタクシーの料金がかなり下がると考えられている。「運転手」という人件費がかからなくなるほか、車内向け広告ビジネスも今後盛んになると考えられていることから、今の運賃よりも安い価格で自動運転タクシーを利用できるようになるわけだ。

そうなればもはや、自家用車を持つより無人タクシーで移動する方がコストが安くなる。そして車庫は不要になる。その分のスペースを有効活用できるようになることも、ユーザーにとっては大きいだろう。


一方、「自家用車じゃなければ、好きなときに使えない」といった不安を持つ人もいるかもしれないが、その点についても問題がない。

無人タクシーなら、通常は働き手が少ない夜間であっても、年末年始であっても、お盆の時期であってもいつでも稼働できるので、運行会社が台数さえ確保すれば「呼んでもこないというケース」が減る。

■「社会の変化」はビジネスチャンス

このように完全自動運転時代に突入すると、我々にとって身近なことや習慣が変わっていく。ほかにはどのような変化が訪れるのか、予想してみてはどうだろうか。いつの世も「社会の変化」はビジネスチャンス。そこに商機が見つかるかも。

【参考】関連記事としては「信号は無くなり、標識はQRに!?自動運転化が「未来の道路」の姿を変える」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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