トヨタのWoven City、「中の人」はTwitterがお嫌い?

FacebookとYouTubeで情報発信



出典:トヨタプレスリリース

トヨタが静岡県裾野市で建設中の実証都市「Woven City」(ウーブン・シティ)。公式サイトでは最新情報が展開されているが、SNSではどのように情報を発信しているのか。業界関係者を始め、一般にも広く関心を集めているプロジェクトだけに、調べてみた。

■FacebookとYouTubeで情報発信

自動運転ラボの調べでは、ウーブン・シティのSNS専用アカウントは「Facebook」と「YouTube」で見つかった。特に積極的に情報が発信されているのはFacebookで、ウーブン・シティ建設のプロセスやイベントの告知などを行っている。


一方のYouTubeでは、Woven Cityプロジェクトの中身や、親会社であるトヨタ自動車の建設への想いが語られている動画が投稿されている。投稿頻度と本数は少ないものの、今後エリアの拡張や建設が進められていく中で、更新頻度が上がることに期待が寄せられる。

▼Facebookアカウント
https://www.facebook.com/WovenCity.GL
▼YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCB0LAcr9LSojoAI6MWmbOKw

Instagramの公式アカウントは見つけられなかった。一方、「#wovencity」のハッシュタグで検索すると、トヨタの社長である豊田章男氏の公式アカウント(https://www.instagram.com/akiotoyoda_official/)におけるWoven Cityに関する複数の投稿がヒットする。


イーロン・マスク氏が買収したことでも話題のTwitterでもアカウントを見つけられなかった。ただし、Woven Cityなどを事業領域とするWoven PlanetのTwitterアカウント(https://twitter.com/WovenPlanet_JP)はある。こちらでWoven Cityの情報も展開されている。

■「幸せの量産」の実現に向けた実証都市

改めてWoven Cityについても説明しておこう。

Woven Cityとは、「『幸せの量産 / Well-being for All』を実現するために、未来の当たり前を発明する『テストコースの街』」と公式サイトに掲載されている。自動運転やAI(人工知能)といった最新技術を開発する過程で、Woven Cityは街全体が実証実験の場として使われる。

ただし、試される技術は自動車や自動運転などにとどまらない。テーマは、エネルギーや物流、ヘルスケア、農産食品、ファイナンス、教育など多岐にわたることが説明されている。


そんなWoven Cityは、早ければ第1期が2024年にオープンするようだ。初期住民は360人とされている。トヨタのSNSをチェックしていれば、Woven Cityが具体的にいつオープンするのかも、いち早くキャッチできるかもしれない?

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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