ダブル採用!Uber、配車&配達用に「韓国系」自動運転車

HyundaiとAptivの合弁Motionalと契約



出典:Motionalプレスリリース

ライドシェア最大手のUberが、将来的にライドシェアリングサービスに自動運転車を導入しようとしていることは、これまでに何度も報じられてきた。ではその自動運転車はどの企業が製造・納品することになるのか・・・。最近の業界の関心はこの点に集まっている。

将来的にUberが特定の自動運転車メーカー1社の車両だけを使うことになるのか、もしくは複数の自動運転車メーカーの車両を採用することになるかは分からないが、少なくとも韓国系の自動運転車が採用されることが確実な様相となった。







どういうことか、詳しく説明していこう。

■ライドシェアと配送の両方に車両提供

Motionalという企業がある。自動運転車を開発する企業で、韓国の自動車メーカーHyundaiとアメリカの自動車部品メーカーAptivによって設立された合弁会社だ。

このMotionalとUberは2022年10月10日までに、ライドシェアと配送サービスでMotionalの自動運転車を商業利用するという契約を結んだ。一体どういった契約内容なのか。

具体的には、Motionalが開発する自動運転EV(電気自動車)「IONIQ 5」の仕様を最適化し、ライドシェアサービスやタクシー配車サービス、さらには自動配送サービスでも活用するというものだ。

プレスリリースによれば、これまでにライドシェアサービスと配送サービスの両方でUberと提携した自動運転車開発企業はないという。

▼プレスリリース:MOTIONAL AND UBER ANNOUNCE INDUSTRY-LEADING MULTIMARKET COMMERCIAL AGREEMENT FOR AUTONOMOUS RIDE-HAIL AND DELIVERY SERVICES
https://www.prnewswire.com/news-releases/motional-and-uber-announce-industry-leading-multimarket-commercial-agreement-for-autonomous-ride-hail-and-delivery-services-301642553.html

■2021年12月の段階でパートナーシップ

MotionalとUberのパートナーシップは、実は2021年12月の段階で発表されていた。

このときは、すでにUberとパートナーシップを結んでいたトヨタがライドシェア用の自動運転車を、Motionalは配送用の自動運転車を提供するという「棲み分け」が行われるのでは、という観測があった。しかし今回の契約によれば、ライドシェア用の自動運転車もMotionalが提供することになる。

ただし冒頭でも触れたように、だからといってトヨタなどの別な企業がUberに自動運転車を提供しない、ということが決まったわけではない。Uberが複数のメーカーの車両を自社サービスで利用する可能性は十分にあるからだ。

しかし少なくとも、「Uberの自動運転車の独占サプライヤーがトヨタに」といった流れになる可能性は、もうなくなってしまったのかもしれない。

【参考】関連記事としては「トヨタ、Uberに浮気された?自動運転の相棒はMotionalなのか」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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