スマートドライブの第8期決算、純損失は3.3億円

車両データプラットフォームなどを開発・展開



出典:官報(クリックorタップすると拡大できます)

車両データプラットフォームなどを開発する株式会社スマートドライブ(本社:東京都千代田区/代表取締役:北川烈)の第8期決算が官報に掲載された。

当期純損失は3億3,243万円計上した。前期の第7期の当期純損失は7億5,774万円、第6期の当期純損失は7億4,239万円だった。


■決算概要

貸借対照表の要旨(単位:千円)
▼資産の部
流動資産 1,498,640
固定資産 10,052
資産合計 1,508,692
▼負債及び純資産の部
流動負債 315,452
固定負債 630,000
株主資本 555,410
資本金 100,000
資本剰余金 2,890,084
資本準備金 2,890,084
利益剰余金 △2,434,674
その他利益剰余金 △2,434,674
(うち当期純損失 332,428)
新株予約権 7,830
負債・純資産合計 1,508,692

■スマートドライブが展開している事業は?

スマートドライブは、東京大学大学院で移動体のデータ分析を研究していた北川烈氏が2013年に創業したスタートアップだ。

「移動の進化を後押しする」というビジョンを掲げ、事業の1つとしては、走行データプラットフォーム「Mobility Data Platform」の開発を行っている。Mobility Data Platformは、センサーなどから取得できるさまざまなビッグデータを活用するためのプラットフォームだ。

このプラットフォームを活用した取り組みを、三井不動産やホンダ、出光昭和シェル、日本工営、損害保険ジャパン、ゼンリンなどと行っている。一部のMaaSプロジェクトでも同社のMobility Data Platformが活用されている。


このほか、スマートドライブはクラウド型車両管理サービス「SmartDrive Fleet」やコネクテッドカーを定額利用できるサービス「SmartDrive Cars」、高齢者の運転見守りサービス「SmartDrive Families」などを展開している。

※官報に掲載された決算公告に関する記事は「自動運転・MaaS企業 決算まとめ」から閲覧頂くことが可能です。

【参考】スマートドライブの第7期の決算については「スマートドライブの第7期決算、赤字額は7.5億円でほぼ横ばい コネクテッド化製品などを展開」を参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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