中国のスマホ大手シャオミ、2024年にEVを生産開始

CEOが明言、中国国内で工場設立へ



出典:Xiaomi公式ブログ

中国スマートフォン大手Xiaomi(小米科技/シャオミ)のレイ・ジュンCEO(最高経営責任者)は2021年12月31日までに、2024年にEV(電気自動車)の生産を開始すると発言した。中国メディアが報じた。

シャオミに関してはこれまで、2026年ごろまでに自動車を生産・販売する計画が報じられていた。報道によれば、すでに中国国内で工場の設立に取り組み始めており、まずその工場でEVを年間3,000台生産する計画のようだ。


シャオミのEV事業に関しては、すでに1万人以上が研究開発に携わっているとされ、EVプロジェクトへの投資規模は100億ドル(約1兆1,500億円)に上るようだ。シャオミはすでに自動運転EVを開発するための子会社「Xiaomi EV」の設立を完了している。

ただしジュンCEOは、EVを発売後も同社の中核事業はスマホ事業であることは変わらない、という旨の発言をしている。

AppleとXiaomi、どちらが先に?

今後の注目は、米Appleと中国Xiaomiのどちらが先に自動運転EVを発売するかだ。


Appleは、自動運転の実証実験などに取り組んでいることや、自動運転関連の求人を出していることから、プロジェクトを進めていることは確実だ。しかし、自動運転EVの発売時期については明言したことがない。一方、Xiaomiは今回のようにCEOが発売時期を明言している。

ほかのメーカーの動向も気になるところだ。例えば中国Oppo(オッポ)もEVを開発しているという噂があり、2022年に具体的なEVの発売計画を公にする可能性もある。

Xiaomi、Apple、Oppo……。引き続きスマホ大手各社の自動運転EV事業の動向に注目していきたい。

【参考】関連記事としては「iCar?AirMOVE?Appleの自動運転EV、どんな名称に?予想してみた」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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