横浜中華街で中華料理店を運営する招福門株式会社(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:勝田俊也)は、新型コロナウイルス感染症対策として、非接触型の自律走行配膳ロボット「T5(ティーファイブ)」の実証実験に取り組んでいる。
中国のKeenOn Robotics社が開発したT5は、AI(人工知能)を活用した自動配膳ロボットだ。招福門横浜本店の飲茶食べ放題フロアで配膳などを担い、スタッフと客との接触減に貢献する。
具体的には、客がテーブルに備え付けられたタッチパネルで料理を注文をすると、T5が注文された料理を運び、該当のテーブルに着いたら音声で客に知らせる。客は商品を受け取った後、T5上部のボタンを押す。そうするとT5はテーブルから離れていく。
この様子はYouTubeの公式チャンネルで公開中だ。
■ロボット活用で非接触!導入事例、国内でも続々
招福門によるT5導入以外にも、新型コロナウイルスの感染対策として、ロボットを活用した非接触型のサービスの実証実験や導入が進んでいる。
例えばロボット開発ベンチャーZMPは自動配送ロボット「DeliRo(デリロ)」を使ったそば店の商品のデリバリー実証を、2020年8月に東京の高輪ゲートウェイ駅で行なっている。
日本システムプロジェクトも居酒屋チェーン「土間土間」にて、自動配膳ロボットの実証実験を実施。T5と同様、KeenOn Roboticsが開発した「PEANUT」というロボットが活用されている。店舗のマッピングデータと複数のセンサーを駆使し、料理を客席まで運ぶことができる。
海外に目を向けると、無人宅配ロボットによる配送サービスがスタートしている地域もあり、特に中国やアメリカでは日本よりも導入が早い印象だ。ただ日本でもまだ導入事例は少ないものの、実証実験ベースでは今回のように、かなり取り組みが増えている。
【参考】関連記事としては「居酒屋の風景を自動運転が変える!?土間土間で配膳ロボの実証スタート」も参照。