空飛ぶクルマを開発する株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区/代表取締役:福澤知浩)は2020年9月2日までに、日本政策投資銀行など10社を引受先とする第三者割当増資により、事業拡大期にあたる「シリーズB」で39億円の資金調達を実施したと発表した。
引受先は日本政策投資銀行のほか、伊藤忠商事、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、ENEOSイノベーションパートナーズ、大林組、環境エネルギー投資、STRIVE、日本電気(NEC)、ベリサーブ、三井住友ファイナンス&リース。
伊藤忠テクノロジーベンチャーズと環境エネルギー投資、STRIVEの3社はシリーズAに続く追加出資だという。
SkyDriveは空飛ぶクルマの2023年度の実用化と、すでに販売中の「カーゴドローン」の山間部での運用と2022年以降の都市部での活用を目指し、技術開発と事業開発を加速させていく。
■CARTIVATOR、公開有人飛行試験の成功を発表
資金調達の発表と同時に、SkyDrtiveとともに空飛ぶクルマを開発する有志団体CARTIVATORが、日本最大級の屋内飛行試験場のある豊田テストフィールドで公開有人飛行試験を成功させたことを発表した。
CARTIVATORは「モビリティを通じて次世代に夢を提供する」というミッションのもと、2012年に始動した有志団体で、若手技術者をメインに100人以上のメンバーで構成されている。CARTIVATORのメンバーが2018年に設立したのがSkyDriveだ。
公開有人飛行試験では「有人機SD-03」が使われ、2014年の開発当初からの目標であった有人デモフライトを実現させた形となった。
今後は五感没入型のVR(仮想現実)を用いた「未来へのタイムトラベル」を実現する活動を行っていくという。このような新たな企画も始動させているSkyDriveとCARTIVATORに引き続き注目だ。
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは? 仕組みや技術、必要なインフラなど|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 30, 2018