ベビーカーの自動運転化に「賛否両論」

AI搭載ベビーカーの登場



出典:GlüxKind公式サイト

カナダのスタートアップ企業GlüxKind社が開発した「自動運転ベビーカー」が注目を集めている。

坂道での押しづらさや安全面の不安を解消するため、自動車の自動運転技術を応用し、AIや各種センサーを搭載して生み出されたモビリティだ。


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■育児負担を減らす機能が多数

このベビーカーは、坂道での電動アシストや手放し時の自動ブレーキを備える。

さらに赤ちゃんを親が抱っこ時に無人の車体が自律追従するモードや、自動揺らし機能、赤ちゃんの泣き止みや眠りを誘う音源である「ホワイトノイズ」の再生機能も搭載されている。

ワンオペ育児に悩む親の物理的・精神的負担を軽減し、自由な時間をもたらす役割が期待されている。

■すでに批判的な声も…

現在は、社会全体を巻き込んだ大きな賛否の議論には至っていないが、自動運転ベビーカーが育児現場に浸透するにつれて、好意的な意見ばかりでなく、懸念を示す声も増えてきそうだ。


すでに批判的な立場をとる人もおり、「赤ちゃんについては親がちゃんと責任持つべき」という倫理的な声も。機械に頼ることで親と子の触れ合いが減り、育児に対する当事者意識が薄れるのではないかという声もある。

安全性に対する疑念も根強い。「完璧かわからない技術に赤ちゃんをあずけるなんてできない」という批判もある。現状、AIの誤作動やセンサーの認識エラーによる事故の発生リスクを完全に排除することは難しい。

生命に関わる育児用品だからこそ、自動車以上に厳しい安全基準と実績が必要になりそうだ。

■社会受容性の向上が課題

価格面や重量に関する現実的な問題もある。最高級モデルは百万円近くとなり一般的な家庭には手が届きにくい。


また、バッテリーやモーターを搭載した車体は重く、階段の昇り降りや公共交通機関での移動には不向きという実用上のデメリットも普及の障壁だ。

自動運転ベビーカーは、過酷な育児を支える強力な味方になる可能性を秘めていることは確かだ。社会受容性が高まっていくのか、今後に注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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