東京大学がこのほど、自動運転トラックの技術開発を手掛ける企業への追加出資を決定した。日本の最高学府が注目していることで、自動運転トラック分野への関心がますます高まりそうだ。
東京大学の100%資本のもと初の投資事業会社として設立された東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役社長:植田浩輔)=東大IPC=が、トラック向け自動運転ソリューションを開発する株式会社ロボトラックに7,500万円の追加出資を実施した格好だ。
これは、同年3月に行った1.5億円の出資に続くものになる。
【参考】関連記事としては「自動運転業界のスタートアップ・ベンチャー企業一覧(国別)」も参照。
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■東大IPCとは?
2016年設立の東大IPCは、投資事業・起業支援・DEEPTECH DIVEの3つの活動を通して、東京大学のイノベーションエコシステム拡大を担う機関だ。協創1号ファンドやAOI1号ファンド、ASAファンドという総額600億円近くになる3つのファンドを運用し、投資事業などを行なっている。

今回のロボトラックへの追加出資は、グロービス・キャピタル・パートナーズ、オリックス、Archetype Ventures、Mizuho Leaguer Investment、ON&BOARD、イクヨ、富岡仁(Telexistence代表取締役CEO)、PKSHAアルゴリズム2号ファンド、AIS CAPITALとの共同出資となる。ロボトラックが発行するストックオプション(新株予約権)を行使し実施した。
2025年3月の初回出資の際、東大IPCはその理由として「企業において培われた成果とともにアカデミアの成果を活用する案件として、世界トップレベルの技術と経験を持つグローバルチームとその開発力を高く評価し、この度の投資実行にいたりました。今後は、開発の強化とともに事業拡大を図るべく、物流事業者と連携した実証実験の実施、量産化を目指すためのインフラ関連企業との連携の強化を目指し、支援してまいります」と説明していた。
そして追加出資については「2025年3月の初回出資以降、今後の成長戦略に向けた継続的な支援の一環として行います。今回のSO行使による追加投資によって、主に技術開発体制の強化を図ると共に、物流事業者と連携した実証実験の実施、量産化を目指すためのインフラ関連企業との連携の強化を目指し、支援してまいります」とコメントしている。
■Tusimple共同創業者が設立

ロボトラック創業者のNan Wu氏は早稲田大学で自動運転の技術研究に従事し、その後同大学で研究助手、主任研究員(客員准教授)を歴任した。その後2016年に米国でTuSimpleの共同創業者として世界初のレベル4自動運転大型トラックの開発を主導した。
TuSimpleは2021年に自動運転企業として米国で初めて上場、自動運転トラック世界初の完全無人走行テストに成功した自動運転トラックのリーディングカンパニーだ。
Wu氏は新たな挑戦として2024年4月に日本でロボトラックを設立した。2025年6月には、共同経営者として羽賀雄介氏が代表取締役CEO(最高経営責任者)に就任した。羽賀氏は空飛ぶクルマ開発のSkyDriveでCOO(最高執行責任者)を務めていた人物だ。
独自に開発するAI(人工知能)アルゴリズムやテクノロジーを駆使し、経済産業省の「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」に採択されたほか、新東名高速道路駿河湾沼津SA〜浜松SA間にて100キロの自動運転レベル4相当の走行テストに成功するなど、短期間でさまざまな業績を残している。
今後は、2025年度に東京〜名古屋間、2026年度に東京〜大阪間でのレベル4相当の実証実験を実施するほか、2027年度には自社製品の市販化を計画しているという。国内における長距離自動運転技術の第一人者となり、既存の物流事業者に寄り添い、顧客課題の解決に貢献することを目指している。
■東大の出資事業会社に今後も注目
これまでに東大IPCはスタートアップなどに多数の支援を行ってきた。自動運転関連分野では、2021年と2023年に建設現場のDX・自動化を目指すARAVへ出資を実施している。
今後も大学発を中心としたスタートアップの成長を支援するとともに、既存出資先に対する継続的なハンズオン支援・資金支援を通じ、イノベーション・エコシステムの発展に貢献していくとしている。
▼ロボトラックへのストックオプション行使を通じた追加出資を決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000025017.html
▼トラックの自動運転システムを開発するロボトラック、 プレシリーズAラウンドで約12億円の資金調達、並びに経営体制 強化を実施
https://robotruck.jp/page.html
【参考】関連記事としては「自動運転トラックの開発企業一覧【実用化時期・メリットも解説】」も参照。