
完全自動運転の実用化に向け開発を行っている米EV(電気自動車)大手のテスラが、自動運転ソフトウェア「Full Self-Driving(FSD)」のリリース前のバージョンのフィードバックを得るため、未リリースバージョンを試すことができる「アーリーアクセスプログラム」(EAP)の対象を、一般オーナーに拡大した。
これまでEAPにアクセスできるのは、インフルエンサーなど限られたオーナーだった。EAPの対象ユーザー拡大は、特別扱いされていた人にとっては残念に思う人もいるようだが、一般オーナーに対象を広げれば、テスラがより多くのフィードバックを獲得でき、リリースするバージョンの完成度が高まることが期待される。
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■アーリーアクセスプログラム(EAP)とは
EAPは、FSDの新バージョンが一般公開される前にその機能を試すことを可能にするプログラムだ。
同社はこれまで、従業員以外のテスラユーザーに対するEAPのアクセス権の付与を何度も行ってきた。その際は、対象が有名なインフルエンサーやテスラ関連のユーチューバーなどに限定されており、一般オーナーがEAPに参加することはできなかった。
しかしテスラは2025年4月3日、一部のオーナーがEAPに参加できるようになったことを正式に発表した。有名なインフルエンサーのほか、多くのドライバーがこのプログラムへの参加をすでに許可されているようだ。
■どのようにしてEAPに参加する?

テスラからの正式発表はないものの、EAPへのアクセスは月額支払いのサブスクリプションサービスではなく、FSDを一括購入された人に付与されているようだ。
同社はEAPをリリースした際、下記のように述べている。
「一般公開前の新機能を体験するために登録しましょう。次のリリースをこれまでで最高のものにするために、あなたのフィードバックと関連する車両データの提供にご協力ください。なお、すべてのドライバーは常に注意を払い、いつでも操作を引き継げるよう備えておく必要があります」
これまでテスラはEAPの対象拡大に積極的ではなかった。システムが広範囲に公開される技術的な準備が整っていなかったためだと思われる。しかし今回その対象を拡大したことで、FSDの新バージョンに大きな自信を持っていることが証明された。そしてEAPへのアクセス権を得たユーザーから大量のデータを収集しようともくろんでいることも分かる。
なおEAPへの参加は簡単にエントリー可能になっている。プログラム参加の条件は、そのテスラオーナーが使用する車両の過去の運転データ以外に、エントリーしている期間に運転している際のGPS位置情報のほか、外部カメラやキャビンカメラの画像データなどをテスラに提供することに同意する必要がある。
■6月スタート宣言の自動運転タクシーにも注目
テスラは2025年6月に米テキサス州オースティンでドライバーレスの完全自動タクシーサービスを開始することを発表済みだ。ただし米メディアでは、その開始が2025年後半にずれ込んだとの報道もある。
テスラは最近、遠隔操作オペレーターの採用を積極的に行っているようだ。遠隔操作オペレーターは、ドライバーレスの自動運転車の実用化には必須にポジションとなる。今回の対象が拡大されたEAPでテストされる最新バージョンのFSDには、ドライバーレス走行に対応した機能が搭載されていると予想される。
完全自動運転車の早期実現に向け、テスラはEAPも十分に活用して急ピッチで技術力向上に努めているのだろう。
【参考】関連記事としては「テスラのロボタクシー、「規制回避狙い」でテキサス州を選んだ?」も参照。