【2024/11最新】カーリース・クルマのサブスクと購入、どっちが得?徹底検証

KINTO、SOMPOで乗ーる、ニコノリ、ポチモで比較してみた



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この記事では、具体的なカーリースの費用と、車両を購入する場合の費用を比較してみた。


クルマは「所有から利用へ」がトレンドになっている現在、多数の企業がカーリースやクルマのサブスクリプション(サブスク)といったサービスに参入している。それでは、カーリースと購入では、どちらがお得なのだろうか。また、料金面以外のそれぞれのメリット・デメリットを説明する。

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■初期費用面では「カーリース」

クルマを購入する場合は初期費用として、車両本体の価格のほか、登録諸費用や保険料、場合によっては車検代の支払いが必要になる。最初に数十万円〜数百万円用意、もしくはローンを組む必要がある。

それに対しカーリースでは、この初期費用の支払いをする必要はなく、月々定額の支払いをするのみとなる。頭金も不要だ。ただし、プランによっては頭金の支払いやボーナス払いをすることで、月々の支払いを低減する場合もある。

なおカーリースは、クルマのサブスクと表現することもできる。カーリースの側面が大きいサービスの場合は、全てコミコミというわけではないことも多い。また契約期間満了後には、そのクルマをもらえるというプランもある。


■各社の月額に含まれている項目を比較

各カーリースのサービスによって含まれている項目が違うため、具体的に何が定額に含まれているかについて、各社のサービスごとに紹介する。月額は新車の場合の金額となっている。

クルマにまつわる費用が全て含まれているのは、KINTO ONEだ。車検なども全て込みのため、どこで車検を行うかなど検討する必要がないという利点もある。費用を抑えたい場合は、ニコノリがおすすめだ。月々5,500円から利用可能となっている。

ちなみに同じ車種で比較すると、トヨタ「ヤリス」の場合、KINTO ONEで16,720円〜、SOMPOで乗ーるで20,790円〜、ニコノリで9,900円〜、ポチモで23,980円〜となっている。ただしサービスによって含まれている項目が全く違い、支払いプランも異なるため、この金額のみで単純に比較はできないことは頭に入れておいてほしい。


「KINTO ONE」の場合

月額:16,720円〜(トヨタ・ヤリスの場合)

<含まれている項目>

  • 車両本体
  • 登録時諸費用
  • 自動車税
  • 自動車保険(自賠責保険、任意保険)
  • 車検(5・7年契約のみ)
  • メンテナンス(法定・定期点検、ロードサービス、故障修理など)
  • 消耗品(油脂類の交換および補充、所定の消耗品の交換)
  • 代車
  • コネクティッドサービス(一部の車両のみ)
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「SOMPOで乗ーる」の場合

月額:12,100円〜(トヨタ:ピクシストラックの場合)

<含まれている項目>

  • 車両本体
  • 登録時諸費用
  • 自動車税
  • 自動車保険(自賠責保険、任意保険

上記の基本セットに、車検や法定点検、オイル交換、各種メンテナンスなどが含まれるメンテナンスプランを追加できる。

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「ニコノリ」の場合

月額:5,500円〜(ダイハツ:ミライースの場合)

<含まれている項目>

  • 車両本体
  • 各種登録費用
  • 税金
  • 保険(自賠責保険)
  • 車検
  • 新車1・6カ月点検
  • メンテナンス(エンジンオイル交換、ウォッシャー液・バッテリー液・クーラント液補充)
  • 割引サービス(ガソリン5円/L引き)

上記に、法定点検や消耗品交換・補充などが含まれるメンテナンスパックを追加できる。

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「ポチモ」の場合

月額:14,080円〜(日産:NT100クリッパーの場合)

  • 車両本体
  • 各種諸費用
  • 税金
  • 割引サービス(apollostationでガソリン7円/L引き)

上記のメンテなしプランに、車検や法定点検、定期点検、オイル交換、自賠責保険などが含まれるメンテナンスプランを追加できる。

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■トータル費用面では「購入」

10年以上など長期で同じクルマに乗る場合は、カーリースより購入の方がトータル費用はかからない。ただしカーリースで月額にメンテナンス費用なども含まれている場合、故障などでの突発的な支出は発生しない。計画的にマネープランを組みたい人には、カーリースがおすすめだ。

トヨタ系クルマのサブスクであるKINTO ONEでは、支払総額がプランごとに明記されている。「ヤリス」の最安値グレード・パッケージ、追加オプション無しの場合、7年契約・初期費用フリープランの支払総額は税込「2,944,480円」となる。

それに対し新車購入の場合は、税込「1,501,000円」からとなる。サブスクより百万円以上安いが、サブスクは車検やメンテナンス、税金、保険、消耗品交換が込みでの金額だ。また利用期間や利用方法なども加味すると、一概に金額だけでどちらがお得だとは決められないだろう。

ニコノリでも「普通に買う場合と比べて、どれだけおトク?」という観点で具体的な金額が示されている。

ホンダ「N-BOX」の場合、カーリースで5年契約した場合の支払総額は税込「1,689,600円」だ。それに対しローンで購入した場合は、税金や保険、車検も含めて5年で「2,009,032円」、一括払いでは「1,820,000円」が支払総額となる。

数年単位での利用はカーリース、長期で乗る場合は購入の方がお得になりそうだが、損益分岐点を考慮し利用年数で選ぶのか、カーリースで各種支払いを一本化し、毎月同額を支払うのが効率的だと考えるのかなど、人によって重視するポイントは違ってくるだろう。

■常に新車に乗れるのは「カーリース」

長く同じクルマに乗る場合、金銭的には購入の方がお得になる。しかし、色んなクルマに乗ってみたいと考える人も多い。クルマは単に移動する手段だけではなく、運転することが趣味であったり気分転換になったりという人も多い。そういった層には、新車を3年程度から契約できるカーリースはうってつけの方法だ。

数年単位で乗り換えていく場合、初期費用がかからないカーリースの方が金銭面での負担は圧倒的に少ない。ただし契約途中での解約の場合、中途解約金が必要になる場合がほとんどのため、注意が必要だ。

契約満了時には、「解約」「再契約」「別のクルマを契約」「そのクルマをもらう」といった方法を選べるプランもある。3年や5年で別のクルマの新車に乗る、という方法も選べるのがカーリースだ。

■所有欲を満たせるのは「購入」

カーリースはあくまでクルマの「利用」になる。「所有」したい場合は、購入することになる。購入すれば、カスタムなども自由で走行距離の制限もない。保険会社も自由に選べ、車検も好きなディーラーや整備工場で行うことができる。1台の愛車に長く乗り続けたい人には、購入が向いている。

ただしカーリースでも、契約期間満了後にそのクルマをもらえるというプランもある。また、「すぐにクルマに乗りたい」と思った時には、カーリースの方が納期が短くなっている。

ニコノリでは最短2週間の納期で、場合によってはクルマを自宅まで運んでもらえる。SOMPOで乗ーるも、最短10日の納期となっている。ポチモは陸送費用もコミコミのため、自宅に納車となる。

■色々な車種を試せるのは「カーリース」

出典:KINTOプレスリリース

数年単位でさまざまなメーカーやモデルのクルマに乗ってみたい場合、購入では多額の費用が発生する。また乗り換え時は、これまでのクルマの売却などにもそれなりの手間がかかる。

カーリースでは、ほとんどの会社で3年契約が最短となっている。そのため3年ごとにクルマを乗り換えるということが可能になる。

SOMPOで乗ーるでは、国産車のほか輸入車も選択可能だ。BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、アウディ、ジープ、ボルボ、プジョー、ルノー、フィアット、ジャガー、シトロエン、スマート、ヒョンデ、テスラ、アルファロメオ、ランドローバー、アバルト、シボレーの取り扱いがある。これだけ多くの輸入車の取り扱いがあるサブスクは他にないのではないだろうか。ベンツに乗って3年後にテスラに乗り換え、といった夢のようなプランも実現できる。

また珍しいところでは光岡自動車の取り扱いもある。カーマニアも満足できそうなラインアップと言えそうだ。

■改造希望なら「購入」

乗り心地を良くするため、趣味の用途で使うため、見た目をかっこ良くするためといった理由から、クルマの改造を行う人は多い。カーリースではカスタム可能なプランもあるが、それは契約時に決める必要があり、基本的に後付けでカスタムはできない。また契約満了時には返却が基本のため、大切に乗っていく必要がある。

乗っていきながら、どんどん改造していきたいと思う人は、購入一択になる。ただしカーリースでも、契約満了時にSOMPOで乗ーるでは「名義変更(買取り)」を選ぶことができる。ニコノリは、リース契約満了後は追加費用0円でクルマを自分のものにできる。ポチモでも、そのクルマをもらうか返却するかを選べる。

そのためプランによっては最初はカーリースで契約し、契約期間が終わったらそのクルマを自分のものにし、思う存分改造するという方法も考えられる。

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■【結論】何を最優先するか考えてみよう

いくつかの観点で、カーリース・サブスクと購入の違いについて説明してきた。結局のところ、どちらがお得なのかについては、利用期間や方法によるとしか言えない。また単純に金額だけではないそれぞれのメリットもある。

これから10年以上乗りたいのか、転勤中の2年だけ乗りたいのか、免許返納までのあと数年だけ乗りたいのかなど、状況に応じてどちらが自分にとって最適なのか考えてみよう。

【参考】関連記事としては「自動車のサブスク・リース、おすすめ厳選13社を徹底比較」も参照。


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